新しいクリプトトークン『TREKS』は世界中の音楽視聴データを分析できる?クリエイター還元の仕組みもあるNFT新規プラットフォーム

新しいクリプトトークン『TREKS』は世界中の音楽視聴データを分析できる?クリエイター還元の仕組みもあるNFT新規プラットフォーム

音楽配信やデータ分析などを行うPlayTreksは10月27日、NFTを作成・取引するためのNFTマーケットプレイスをローンチすることを発表しました。同マーケットプレイスでは、PlayTreks独自の新しいクリプトトークン「TREKS」を導入するとしています。

この記事では、そもそもPlayTreksがどのような企業で、同社がローンチするNFTマーケットプレイスにはどんな特徴があるのかをご紹介します。

PlayTreksはデータ分析プラットフォームでもある

PlayTreksは、データ分析プラットフォームでもあります。ストリーミングやソーシャルプラットフォームからパフォーマンスデータを収集・比較・分析することで、ユーザーが運営するプラットフォームをコントロールできるようにしているとのことです。

また、ラジオのオンエアをモニタリングし、世界中でいつ、どこで、ユーザーの音楽が再生されているかをほぼリアルタイムで把握できるとしています。このようにデータ分析プラットフォームを自社事業の中核としながら、アーティストにロイヤルティを支払う音楽配信サービスなども展開しています。

音楽配信とNFTで正規の音楽を提供

今回PlayTreksは、同社独自のクリプトトークン「TREKS」を導入したNFTマーケットプレイスを立ち上げ、音楽配信とNFTで正規の音楽を提供するとのこと。ここからは、同マーケットプレイスの特徴を見ていきましょう。

NFTの販売による収益化が可能に

同マーケットプレイスは、音楽などのコンテンツを共有するために設計されており、アーティストやプロデューサー、レコード会社が、NFTを通じて作品の制作・取引・収益化を行えます。

具体的にどのように操作できるのかは、次の動画で紹介されています。同マーケットプレイスでは、PlayTreksが有するデータ分析の強みを生かし、音楽視聴に関するデータなども確認できるようです。

出典:PlayTreks

NFTの取引ができるだけでなく、コレクションやクラウドファンディングのプロジェクトを設定するオプションもついています。さらに、同マーケットプレイスの平均的な取引手数料は2.5~3%で、他のマーケットプレイスと比較しても手数料が低くなっているのが特徴です。

総供給量1,000万枚のTREKSを導入

マーケットプレイスをサポートするために、PlayTreksは同社独自のカスタムトークンであるTREKSを導入しています。初期値0.05ドルのTREKSは、マーケットプレイスでNFTを作成・購入する際に使用可能。総供給量は1,000万枚とのことです。

オリジナル楽曲の使用権を自由に申請できるツールも開発

PlayTreksは今回、InstagramやTikTokなどのソーシャルメディアユーザーや、短編動画コンテンツの制作者などが、オリジナル楽曲の使用権を自由に申請できるツールも開発。バイヤーやライセンシーは、同マーケットプレイス上に配置されたボタンをクリックするだけで、NFTの所有者に料金を支払い、一時的に楽曲を使用できます。なお、この料金はNFT所有者自身が自由に設定することが可能です。

NFTで音楽家を支援するプラットフォーム

同マーケットプレイスのほかにも、NFTで音楽家を支援するプラットフォームは存在します。ここでは、2つの事例を見ていきましょう。

LATOKENとBANDロイヤリティの提携で生まれた「BAND NFT」

BAND NFTは、暗号資産取引所「LATOKEN」とNTFのパイオニアとも呼ばれる企業「BANDロイヤリティ」の提携により、2021年5月末に誕生したNFTマーケットプレイス。

BAND NFT公式サイト

BAND NFTの特徴は、音楽NFT専用のマーケットプレイスである点です。BAND NFTでは、最初のシリーズである3,000のNFT作品が公開されました。BAND NFTローンチから1年半の間に、4つのシリーズで最大1万2,000枚のNFT作品の公開を予定しているとのことです。

BAND NFTでは音楽NFT専用のマーケットプレイスという特徴を生かし、世界で人気のある曲から、音楽愛好家やファンが収益を得られる仕組みを採用。この独自の仕組みにより、3,000個限定のNFTを一つでも所有していて、そのNFTをステーキングすれば、ユーザーはBAND Music NFTエコシステムにアクセスできるようになります。

BAND Music NFTエコシステムにアクセスできることで、バンドロイヤリティの音楽カタログ内の曲が再生されるたびに、ユーザーはロイヤルティを得られる仕組みです。

暗号通貨でもチケットが買えるプラットフォーム「YellowHeart」

YellowHeartは、音楽とチケットを取り扱うNFTマーケットプレイス。暗号通貨でもチケットが買えるプラットフォームとして知られています。YellowHeartでは、アーティストやそのチームがファンを特定してマーケティングを行い、ファンに対して直接販売することを可能にします。

YellowHeart公式サイト

同マーケットプレイスではこれまでに、ヒップホップの歴史に名を刻んだXXXFoundationのNFTを販売。そのほかにも、米国のアーティストによる今までに販売されていない楽曲のNFTを販売してきました。アーティストの例として挙げられるのが、シンガーソングライター、リードギタリストで歴史的人物として知られるジェリー・ガルシア氏や、ベーシストのレス・クレイプール氏、バンドのマルーン5、プロデューサーのZhu氏、ロックバンドのキングス・オブ・レオンなどです。

まとめ

音楽家を支援するプラットフォームはこれまでにも存在していましたが、今回、データ分析に強みを持つPlayTreksが、NFTマーケットプレイスをローンチすることを発表しました。音楽関連のNFTを取引できるだけでなく、音楽配信のデータを分析できたり、オリジナル楽曲の使用権を自由に申請できるツールが導入されたりしており、アーティストの収益化を後押しする機能が備わったプラットフォームといえるでしょう。

今後もこちらでは、NFT関連の役立つ情報をお届けしていきます。NFTや暗号資産など、ブロックチェーン技術にご興味のある方は当社に是非ご連絡ください。

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