【NFT×音楽】続々登場するNFT音楽 坂本龍一「戦メリ」音源 小室哲也も楽曲をNFT化

【NFT×音楽】続々登場するNFT音楽 坂本龍一「戦メリ」音源 小室哲也も楽曲をNFT化

(この記事は2021年12月27日に作成されました)

音楽を聴く形は時代によって変化しています。古くはレコード、そしてCDへと移り変わり、ipodなどダウンロードなどから、今はSpotifyやamazon musicなどのネット経由でのストリーミング形式で楽しむものとなっています。

そうした形で音楽を無料で簡単に聴ける現代になってしまったため、音楽アーティストやクリエイターは金銭的にも困窮しやすい状況となっており、音楽で生きてく人たちにとってはつらい状況となっています。

そんな状況を一変させるかもしれないのがNFT音楽の登場です。今回は日本でも登場し始めたNFT音楽についてご紹介していき今後について解説していきます。

坂本龍一氏 戦場のメリークリスマス音源を595分割でNFT販売

日本の音楽家である坂本龍一氏は、GMOアダム株式会社(代表取締役:高島 秀行 以下、GMOアダム)が運営する「Adam byGMO」において坂本龍一氏の初となる全595個の音のコレクタブルNFTを発売することを発表しました。

販売サイト
https://adam.jp/stores/ryuichisakamoto

坂本龍一氏を代表する作品の1つである「Merry Christmas Mr. Lawrence」の音源の右手のメロディー595音を1音ずつデジタル上分割し、NFT化いたしました。96小節からなる595音のNFTには、それぞれの音が位置する小節の楽譜画像も紐づけられています。また595音のNFT販売開始後、『坂本龍一「Merry Christmas Mr. Lawrence」直筆楽譜を入手できる権利NFT』のオークションも開催。

坂本龍一氏が実際に演奏した楽曲「Merry Christmas Mr. Lawrence – 2021」の初NFTである595音を手に入れるチャンスということで一時販売では完売し、現在は二次販売されています。

坂本龍一氏のNFTについて

NFT名称:X-X “Merry Christmas Mr. Lawrence” Ryuichi Sakamoto 坂本龍一

※X-Xの部分は該当する音の小節と、その小節の何番目の音かを指します。

販売場所:Adam byGMO

販売形式:初回定額販売

販売価格:10,000円(税込)/1アイテム

アイテム数:595音(それぞれのアイテムで音が異なる個々のNFTです)

NFT名称:「坂本龍一「Merry Christmas Mr. Lawrence」手書き楽譜を入手できる権利NFT」

販売場所:Adam byGMO

販売形式:オークション販売

開始価格:100,000円(税込)

アイテム数:1点

このように、日本のNFTマーケットプレイスで音楽が販売されていくことになりそうです。

また、こちらも著名な音楽クリエイターの小室哲也氏もNFTを展開しています。

小室哲也氏も自身も楽曲をNFT化。のんとのコラボも

音楽クリエイターの小室哲也氏は10月10日に東京・六本木ヒルズアリーナで行われたデジタル・クリエイティブフェス【J-WAVE INNOVATION WORLD FESTA 2021】で即興制作された音源『Hills Roppongi』2曲(#4/#5)と、スタジオで事前にテスト制作された3曲(#1/#2/#3)の計5曲をNFT化しました。

また、俳優のん氏とコラボして、3DアートやNFTについてのイベントも開催されました。

イノフェスこと「J-WAVE INNOVATION WORLD FESTA」は、トークセッションやライブパフォーマンスがAR技術を駆使したステージで披露されるイベント。今年は有観客と配信のハイブリッド形式で実施される。

のんは9日にバンド編成で登場。3D化された自作キャラクターとともにステージに立ち、ライブを披露する。小室は10日に出演し、NFT(非代替性トークン)がテーマのトークセッションに参加するほか、ステージ上で実際にNFT音楽作品を制作する。

また、こちらもGMOのadamにて販売された2021年12月、小室 哲哉氏が書き下ろした楽曲NFT「Internet for Everyone (Mix & Stems)」をNFTマーケットプレイス「Adam byGMO」においてオークション形式にて販売しました。

小室哲也氏のNFTについて

■オークション販売される「Internet for Everyone (Mix & Stems)」
<販売予定のStemデータ>
・小室氏の演奏によるピアノ
・ドラム
・ベースとギター
・弦楽器とハープ
・金管楽器・木管楽器
・パーカッション

<保有者限定コンテンツ>
・テンポ情報MIDIデータ
・保有しているStemデータのダウンロード権

海外での音楽NFTについて

海外では音楽アーティストが楽曲をNFT販売するケースは非常に増えています。

アメリカのロックバンドグループである「Kings of Leon」は自身のアルバム「When You See Yourself」をNFT販売しました。

NFTには以下3つの特典が付与されています。

「NFT Yourself Album Edition」

フルアルバムmp3ダウンロード(1回のみ)
限定版ゴールデンアイレコード(実物)
NFTアルバムアートワーク

このように、音源のみでなく実物のレコードやNFTにアートワークも所有できることから者として持つ価値も高くなっています。

また、音源のみでなくグループやアーティストとつながるためのコミュニティ形成の役割も果たしていきそうです。

メタバース上のバンドグループ「Avenged Sevenfold」は

Deathbats」という自分たちの10000個のNFTコレクションを販売しました。

特典はメンバーに会えたり、Discodeグループに入ったりすることができます。

詳しくはこちらから ↓

音楽NFTによって実現できることや可能性について

音楽をNFT化することで、インターネットで無料で視聴することが中心の現状の音楽界に変化をもたらすかもしれません。

以下のような、可能性を秘めています。

アーティスト、クリエイターの貴重な収入源となる

現在、音楽で生活を成り立たせるのは非常に困難です。それは音源をインターネットで簡単に入手できていしまうことや、収益が音楽会社や製作費などを差し引いた形でしか入らない点にあります。

そのため、より収益が入りやすい形であるNFTは音楽で生活したい人々の支えになる可能性があります。

ファンクラブのような新しい形のコミュニティ形成

これまで、ファンクラブという制度で会員費を払ってライブチケットやグッズなどを優先的に入手することができていました。

しかし、NFTを所有することでファンクラブのようにファンにとって喜ばしいことを優先的に得ることができるという点で新しい形のコミュニティとなりそうです。

一方で、ファンではなく投資的に購入する人も少なからずいると考えられるため、すべてのファンにいきわたるようなものになるのかという懸念点もあります。

保有することで直接的な支援をしているという証明になる

音楽NFTを持つということはそのアーティストやクリエイターを応援していることの証明になります。

数が限られているNFTを持つことでファンであることを周囲にアピールもでき、その恩恵も受けることができます。インターネット上で誰もが聞ける楽曲でなく、購入したものだけが聴ける価値あるものです。

また、制作側もその支援の形を直接受けることができます。

音楽NFTまとめ

・アーティスト、クリエイターが正当な利益を得る機会となる

・ファンと繋がる新しい形になる

・購入した人しか聞けない貴重な楽曲を聴けるためファンとしての強い証明になる

以上です。今後国内でもNFT音楽が増えていくのでしょうか。少なくとの現状の音楽業界はかなり苦しい状況であると考えられるため一つの手段にはなり得るかもしれません。

さわかぜ

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