【NFT運用】NFT.storageとは何か?IPFSの仕組みを使ったクラウドファイル保存ツールの使い方をわかりやすく画像付きで解説

【NFT運用】NFT.storageとは何か?IPFSの仕組みを使ったクラウドファイル保存ツールの使い方をわかりやすく画像付きで解説

(この記事は2022年03月17日に作成されました。)

現在、GoogleDriveやBoxなどクラウド上でファイルを保管することが一般的になっています。

それでは、NFTはクラウド上で保管することができるのでしょうか。NFTなどのファイルを無料で保管することができる、web3.0で注目のIPFSの仕組みを使った

「NFT.storage」

の特徴や使い方についてを解説します。また、実際に使ってみての画像付きでお伝えしていきます。

・NFT.storageとは?特徴について

公式サイトはこちらから
https://nft.storage/

IPFSの仕組みを利用している

IPFSとは「Interplanetary File System(インタープラネタリー・ファイルシステム)」の略であり
分散型webを代表するプロトコルです。

IPFSについての詳しい記事はこちらをご参照ください。

管理者のいない分散型のファイルシステムであるため、半永久的に安全に
NFTを保管することができます。

仕組みとしては、各コンテンツに『CID』と呼ばれるIPFSのハッシュ値が割り当てられることになっており、プラットフォーム上の任意の場所で資産を検索・参照するために使用できる『フィンガープリント(*1)』が提供されるため、ユーザーは任意のパブリックIPFSゲートウェイを介して直接コンテンツを見つけることができるとされています。

ファイルコイン(Filecoin/FIL)を利用している。

IPFSを開発した「Protocol Labs」の協力を得て、ファイルコイン社が運営しています。
「Protocol Labs」のエンジニアリングマネージャーであるMikeal Rogers氏は、公式発表の中で「NFT.Storage」について次のように語っています。

NFTは人類の文化遺産の一部であるため、長期的にアクセスできるようにデータを設計することは非常に重要です。コンテンツアドレス指定と分散型ストレージネットワークによって「デジタルアートワーク・バスケットボールカード・仮想不動産」などが安全で長期的に利用可能であることが保証されます。『NFT.storage』を使用すると、IPFSとFilecoinの回復力のある永続性を通じて、最も効率的な方法でNFTを完全に摩擦なく作成できます。

容量の上限がなく無料で利用できる

同様のIFPSを使ったクラウドストレージにweb3.storageがありますが、こちらには容量の制限があります。
このNFT.storageでは無料でファイルの格納制限がなく利用することできます。

実際にNFT.storageを使ってみた

それではここからは実際にNFTを使って、NFT.storageに格納するまでを画像付きでご説明していきたいと思います。

①ログイン

まずはサイトにアクセスします。

https://nft.storage/

こちらがホームページです。レトロ感はあっておしゃれで私は好きです。

右上のLogin(ログイン)から登録したいメールアドレスを入力しましょう。

入力したメールアドレス宛に認証メールが届くので確認してクリック。

これでログイン成功です。簡単ですね。

②ファイルのアップロード

ファイル(NFT)をアップロードしていきましょう。右上[files]を選択します。

まだファイルはない状態です。[Upload]を選択して、ファイルをアップロードしていきましょう。

アップロードのページには以下のような説明書きが記載してあります。

Public data
All data uploaded to Nft.Storage is available to anyone who requests it using the correct CID. Do not store any private or sensitive information in an unencrypted form using Nft.Storage.

日本語訳:Nft.Storageにアップロードされたすべてのデータは、正しいCIDを使用して要求した人なら誰でも利用できます。 Nft.Storageを使用して、個人情報や機密情報を暗号化されていない形式で保存しないでください。

♾️ Permanent data
Deleting files from the Nft.Storage site’s Files page will remove them from the file listing for your account, but that doesn’t prevent nodes on the decentralized storage network from retaining copies of the data indefinitely. Do not use Nft.Storage for data that may need to be permanently deleted in the future.

日本語訳:Nft.Storageサイトの[ファイル]ページからファイルを削除すると、アカウントのファイルリストからファイルが削除されますが、分散ストレージネットワーク上のノードがデータのコピーを無期限に保持することを妨げることはありません。将来完全に削除する必要がある可能性のあるデータには、Nft.Storageを使用しないでください。

また、チェックボックスでCARファイルを選択できます。

CARファイル名に.car拡張子を付けると、アセットがnft.storgeにアップロードされると、CARファイルで定義されているものとまったく同じルートCIDでアセットが保存されます。

今回はjpgファイルをアップロードしていきます。

アップロードしたい画像をファイル選択します。CARファイルは使用しないのでチェックはしません。

アップロード中になります。

アップロードが完了すると一覧が表示されるので、ファイル名をクリックすると画像が表示されます。

③APIアクセスキーの発行

また、Nft.StorageではAPIでファイルにアクセスすることも可能です。

アクセスするためのキーを作成します。[API Keys]を選択し、[NeW Key]をクリックします。

任意でキーの名前を入力します。今回は「test」にしました。

新しくアクセスキーが発行されるので、API接続する際に利用することできます。

NFT.Storageについてまとめ

・IFPSプロトコルを使ったファイル保存サービスである

・ファイルコイン社がProtocol Labsと協力して開発した

・永続的にファイル保存ができる

・使い方は非常にシンプル

・APIキー発行にも対応している

以上、NFT.storageについてと簡単な操作方法でした。他のファイル保管ソフトのように簡単に扱えます。NFTをクラウド上に保管したい方はぜひご活用ください。

さわかぜ

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