「ヤフオク!」でNFTが購入可能に!日本最大のNFTマーケットプレイスになれるのか?

「ヤフオク!」でNFTが購入可能に!日本最大のNFTマーケットプレイスになれるのか?

ヤフーは7月21日、ネットオークション・フリマアプリ「ヤフオク!」にてNFT取引を2021年冬から開始することを発表しました。知名度の高いヤフオク!ですが、果たして日本最大のNFTマーケットプレイスになる日は来るのでしょうか。この記事では、ヤフオク!でのNFT取引の特徴やメリットを解説します。

LINE Blockchainと連携

ヤフオク!でのNFT取引開始に伴い、暗号資産(仮想通貨)やブロックチェーン技術に関連する事業を手掛けるLINEの子会社「LVC」とヤフーが連携するとのこと。この連携により、LINE独自のブロックチェーンである「LINE Blockchain」を活用して発行したNFTをヤフオク!にて取引できるようになります。

出典:ヤフー株式会社

新たなNFTマーケットプレイスがリリースされる際に気になるのが、取り扱うNFTの種類ですが、どのようなNFTを取引できるようにするかは今後検討する意向です。

ヤフオク!を使うメリット

NFT取引にヤフオク!を使うメリットは、どのような部分にあるのでしょうか。

誰もが知っているオークションサイト

これまでNFT取引は、NFT専用マーケットプレイス上で手続きするのが一般的でしたが、初心者にとっては参加ハードルが高いという課題がありました。参加ハードルが高くなってしまう理由として、MetaMaskなどのデジタルウォレットにユーザー自身が接続する必要があったり、取引する際の手数料(通称ガス代)が高騰していたり、海外のNFTマーケットプレイスが多いことなどが挙げられます。そこでヤフオク!のような誰もが知っているオークションサイトを活用することで、初心者の参加ハードルを下げられるというメリットがあるのです。

また、NFTを作成したクリエイター本人が販売した後、購入者が別の購入者に再販できる「二次流通機能」を持っているNFTマーケットプレイスが多いのがNFTの特徴。そして、ヤフオク!のようなオークションサイトは、NFTが有する二次流通機能と相性が良いと考えられているのです。ヤフーは今後、ヤフオク!の特性を活用してNFTの二次流通市場拡大を目指しているようです。

「LINE BITMAX Wallet」を利用

ヤフオク!でNFT売買する際の決済方法はまだ決まっていませんが、取引にはLINEが提供するデジタル資産管理ウォレット「LINE BITMAX Wallet」を利用するとのこと。

LCVは2021年6月、LINE BITMAX Wallet内でNFTアイテムを取引できる「NFTマーケットβ」の提供も開始しており、2021年夏に正式版の提供を予定しています。従来のデジタルウォレットでは、「秘密鍵(Private Key)」と呼ばれるパスワードのようなものの利用が一般的でした。一方でLINE BITMAX Walletでは、LINEアカウントさえあれば、LINE Blockchain上で発行されたNFTを含むデジタル資産の管理が可能になります。このように、LINE BITMAX Walletでは、初心者でもデジタル資産の取引がしやすい工夫が施されているのです。

まとめ

既存のNFTマーケットプレイスは、初心者でも使いやすいよう出品や購入までの過程の簡素化を図っているものが多いですが、初心者にとっては挑戦しづらいといったイメージを持たれがちでした。ヤフオク!でのNFT取引が可能になれば、より多くのユーザーがNFT市場に参加することになりそうです。また、参加のしやすさから、日本におけるNFT市場の規模拡大も期待できるでしょう。

今後もこちらでは、NFT関連の役立つ情報をお届けしていきます。NFTや暗号資産など、ブロックチェーン技術にご興味のある方は当社に是非ご連絡ください。

ニュースカテゴリの最新記事

NFT GUIDEをもっと見る

今すぐ購読し、続きを読んで、すべてのアーカイブにアクセスしましょう。

続きを読む