もうNFTは怖くない。OpenSeaテストネットでNFTの世界を体感してみる。~第一弾 Walletの準備から暗号資産の入手~

もうNFTは怖くない。OpenSeaテストネットでNFTの世界を体感してみる。~第一弾 Walletの準備から暗号資産の入手~

大流行しているブロックチェーンですが、いざやってみようとも口座作成や暗号資産の入手、NFT購入、ビットコインは1BTC=500万円もするなど、とても敷居が高く足を踏み入れるのは少々怖く感じるかと思います。

とは言いつつも、話題のブロックチェーンを試してみたい。そんな方に朗報です。ブロックチェーンの世界にはテストネットというものがあり、私たちのような普通の人でも無料でサービスを利用することができます。

今回は、世界最大のNFTマーケットプレイスであるOpenSeaのテストネット版でNFTの世界を体感してみましょう。

Walletの準備

まずは、Walletというものを入手します。

Walletはブロックチェーンで扱う暗号資産やNFT等を管理するオサイフ(お財布)です。もっとも有名かつデファクト的に使用されている Metamask と呼ばれるオサイフ(Wallet)を使います。このWalletは本物(メインネット)でもテストネットでもどちらでも使用できます。

Metamask は ご使用のブラウザの拡張機能です。このURL(https://metamask.io/) から インストールします。大事なオサイフが偽物だったら大変です。せっかく手に入れた暗号資産やNFTが盗まれてしまいます。ダウンロードするURLが本物であることを充分に注意してください。また、Chromeウェブストア で ”Metamask”を検索することでもインストールすることができます。インストールできるブラウザは Chrome, Firefox, Brave, Edge の 4種類です。

Metamask のインストールとアカウントの設定の詳細は 記事「NFTの発行は誰でも可能?準備・鋳造・出品までの手順を解説」を参照してください。

暗号資産(コイン)入手

暗号資産(仮想通貨・コイン)を入手します。OpenSeaでNFTを操作する際にイーサリアムブロックチェーンを使います。イーサリアムブロックチェーンでは操作の記録を保存するためにガス代を支払う必要があります。ガス代の支払にはブロックチェーン固有の暗号資産(コイン)を使用します。イーサリアムの場合はETH(イーサ)を使います。本物のブロックチェーン(メインネット)であれば、取引所に口座を開設して暗号資産を購入しますが、テストネットでは暗号資産を無料で手に入れることができます。手に入れた暗号資産を使って、暗号資産そのものの取引(送金,受取)や、NFTの購入,販売等ができるようになります。

テストネットでOpenSeaを使ってみるために テストネットで使える暗号資産(ETH)を入手します。

留意して欲しい点があります。テストネットでの暗号資産の入手は無料ですが、暗号資産を大量に取得することは避けてください。暗号資産の数量は有限であること, テストネットの運営にはメインネットと同じように労力がかかっていること、提供される暗号資産はテストネットを運営しているコミュニティが技術の発展のために提供していることを認識してください。そして、使い終わった暗号資産は元のところに返却すること。をお願いします。

では、暗号資産を入手していきます。

暗号資産の入手に 公開Twitterアカウントでツイートをする必要がありますのでツイッターアカウントを用意しておいてください。

Metamask を起動

  • ブラウザの右上の Metamaskのアイコンをクリックします
  • パスワードを入力してロックを解除します

Metamask の ロックが解除され起動が完了しました。

MetamaskをRinkebyテストネットと接続

Metamaskはイーサリアムブロックチェーン向けのWalletですので、デフォルトでイーサリアムメインネットと接続されています。今回はテストネットを使用しますので接続するネットワークを切り替える操作をします。

  • Metamask画面の 上部の 横丸長枠 をクリックします
  • 上から4番目の Rinkeby テスト ネットワークを選択します
  • Metamask画面の 上部の 横丸長枠 の表示が Rinkeby テストネットワークであることを確認します


接続ネットワークの変更は簡単な操作で出来ます。
他にも選択できるネットワークがありますが、今回は使用しません。

暗号資産を入手するためFaucetのページを開く

テストネットワークを使用する際に必要になる暗号資産を入手します。テストネットワークでは暗号資産を購入することはできません、Faucet(蛇口)から暗号資産を提供してもらいます。

FaucetのURLは(https://www.rinkeby.io/#faucet) です。直接開いてもかまいません。ここでは MetamaskからFaucetまでたどる手順を示します。

  • Metamaskの購入ボタンをクリックします
  • Metamask画面を少し下へスクロールして Etherの取得 をクリックします
  • Rinkeby テストネットの運用状態のわかるページが開かれます
  • 開かれたページの左サイドの Crypto Faucet をクリックします(このページはFaucetのページです)

Faucetのページが開かれたら、タブをそのままにして Twitter で Metamaskの URLをツイートします。

 Faucetへ暗号資産を要求

RinkebyのFaucetはTwitterでのツイートを使って認証を行います。認証の意味は悪意のある攻撃者が利用可能な暗号資産を使い果たしたり、取得した暗号資産を使ってテストネットワークを長時間占有することを防ぐためです。

Faucetへ暗号資産のリクエストを送信するにはTwitterかFacebookを利用出来ますが、ここではTwitterを使った手順を示します。

  • Metamask の Walletアドレスをコピーしておきます
  • Metamask の Walletアドレスをツイートします
  • ツイートのURLをコピーします
  • Faucetの XXXX に ツイートの URL を ペーストします
  • 要求するETHを選びます(7.5ETH/dayとしておきます)
  • ROBOTでないことの確認に応えます

ROBOTでないことの確認が完了すると 暗号資産が送られてきます。暗号資産の移動はブロックチェーン上に記載されますので、数十秒程度の時間がかかります。

要求する暗号資産を7.5ETH/dayとしました。/dayのところが次回要求できるまでの間隔になります。7.5ETHもあれば OpenseaでNFT購入するには充分と思います。もう少し欲しくなったら、明日以降になりますが、再度要求することができます。

MetamaskにETHが着金しているか確認

要求したETHが届いているか(MetamaskのWalletに着金しているか)確認します。

7.5ETHがFaucetから送付されWalletに7.5ETHが入っていることを確認出来ます。

ツイートの削除

ETHが送られてきたら 先のツイートは削除しても大丈夫です。

Twitterを使うところに手間を感じますが、無料で暗号資産ETHを手に入れることができました。

このETHはRinkebyテストネットでのコインになります。暗号資産で一番有名なのはビットコインですが、ブロックチェーンの世界でビットコインに次ぐ第二世代と呼ばれるイーサリアムのコインがETH(イーサー)です。Rinkebyはイーサリアムのテストネットですのでコインの単位はETHとなります。本物(メインネット)のETHは1.0ETH = 35万円 くらいです。Faucetから送って頂いたコインですが、メインネットで同じ価値だとすると大金が送られてきたことになりますね。

この時点での Walletの残高は 7.5ETHです。

まとめ

今回は「NFTの世界を体験してみる」の第一弾ということで暗号資産やNFTを管理するためのWalletの準備とテストネットで使える暗号資産の入手(NFT購入までの前段階)までを解説しました。

ネットワークの接続やツイートでの認証等、少し細かい作業もありますが一度やってしまえば、2回目以降からはすんなり出来ると思います。

次回は入手した暗号資産を使って、NFTの購入から販売までを解説した記事をアップ予定です。

今後もこちらでは、NFT関連の役立つ情報をお届けしていきます。NFTや暗号資産など、ブロックチェーン技術にご興味のある方は当社に是非ご連絡ください。

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