(この記事は2022年01月18日に作成されました。)
openseaなどでNFTを発行する際にETHとpolygonで作成する方法があります。どちらがいいのかわからない方も多いと思います。
今回はETH(イーサリアム)とpolygon(ポリゴン)の違いについて解説していきながら、それぞれのメリットとデメリットについてご紹介していきます。
ETH(イーサリアム) について
2014年にヴィタリック・ブテリン氏によって開発されたプラットフォームの名称です。
仮想通貨全体の中でも時価評価額がビットコインに次いで2位となっています。イーサリアムを使用する際にかかる費用を「Gas」といい、「ガス代」などと呼ばれ評価額に増加に伴いそのガス代も大きくなってことでこのガス代が高額なものになっています。
NFTのほとんどがイーサリアムがブロックチェーン上で利用されている。その理由がイーサリアムのスマートコントラクト機能があるからです。NFTの場合、規格としてERC721というものが使用されています。
スマートコントラクト機能とは
自動的にプログラムが実行される仕組みのこと。このスマートコントラクトの仕組みを使うことでNFTの売買が広く行われています。
このスマートコントラクト機能についての解説はまた別の記事にて作成予定です。
polygon(ポリゴン/旧MATIC) について
polygonは2017年に「MATIC network」という名称で始まった、イーサリアムの問題点を解消するために行われたプロジェクトで、2021年に名称を「polygon」を変更したブロックチェーンネットワーク仮想通貨です。
イーサリアムの抱える問題を解消するため作られた
「polygon 」はイーサリアムのセカンドレイヤーソリューションとなるため始まりました。
スマートコントラクトを使ったイーサリアムのブロックチェーン技術はNFTやDeFi(分散型取引所)などで多く利用されています。
しかし、現在イーサリアムの市場価値が上がったことや流通量が大幅に増えてしまったことで、
「高額な手数料」「トランザクション増加により通信速度低下」
などの問題が起こってしまいました。問題を解消すべく、Polygonはセカンドレイヤー技術によってイーサリアムとの互換性を保ちつつ、イーサリアムよりも高速処理ができて低コストな環境を実現しています。
ETH(イーサリアム)とpolygon(ポリゴン)メリット、デメリットについて
それでは、NFTをETHで発行する場合とpolygonで発行する場合、それぞれのメリットとデメリットについて解説していきます。今回はopenseaにて発行する場合として考えていきたいと思います。
結論からいうと、どちらにもそれぞれの特徴がありNFTを発行する目的に応じて
ETH (イーサリアム) でのメリット
・メジャーな仮想通貨であるため人口が多い
・市場に多く流通しているため信頼度が高い
・高額取引が多い
・日本円に交換できる
・オークションに出品できる
ETH (イーサリアム) でのデメリット
・手数料(ガス代)が高額である
・処理速度が遅い
・出品時にガス代がかかる
polygon(ポリゴン)でのメリット
・手数料(ガス代)が格安
・openseaの出品が無料
polygon(ポリゴン) のデメリット
・市場規模がまだ小さいため人口が少ない
・信頼度が低い
・オークションでの販売ができない
・日本円に直接換金できない
NFTをETH、polygonで発行する際のメリット、デメリットまとめ
ETH と polygon でのNFT発行についての特徴について以下にまとめます。
各特徴 | ETH(イーサリアム) | polygon(ポリゴン) |
人口 | 多い | 少ない |
OpenSeaの取引量 | 多い | 少ない |
商品価格帯 | 高額な商品多い | 少額な商品が多い |
ガス代(手数料) | 必要 | なし |
最初の出品 | ガス代必要 | ガス代必要なし |
オークション販売 | 可能 | 不可 |
購入者の負担 | 高額なガス代 | ポリゴンへのブリッジの手間 |
処理速度 | 遅い(選択可能) | 速い |
円への交換 | 可能 | 不可 |
このように、現時点でいうと
とりあえず少額から始めたい。試しにNFTを作成してみたい
→ polygon(ポリゴン)
NFTで稼ぎたい、人を集めたい、広めたい
→ ETH(イーサリアム)
になるのかなと思います。以上、それぞれのメリット、デメリットについてでした。
次回はスマートコントラクト機能、openseaスマートコントラクト機能についてのメリット、デメリットについて解説していきたいと思うので、ぜひブックマーク等お願いします!
さわかぜ