バイナンスNFTがローンチ予定日を公表
世界最大の仮想通貨(暗号資産)取引所であるバイナンス(Binance)は、独自のNFTマーケットプレイス「バイナンス NFT」を6月24日にローンチすることを発表しました。
第一弾のNFT提供者には、英国の人気歌手のルイス・キャパルディ氏やイングランド代表の元サッカー選手マイケル・オーウェン氏、FCバイエルン・ミュンヘン所属のサッカー選手アルフォンソ・デイヴィス氏、人気アーティストのトレヴァー・ジョーンズ氏、中国のeスポーツチームeStarProなどが名を連ねています。
バイナンスNFTとは
バイナンスNFTとは、バイナンスが2021年4月に発表した新たなNFTマーケットプレイスを指します。大手仮想通貨取引所バイナンスと同じアカウントシステムを採用しているため、既存のバイナンスユーザー全員が追加のセットアップなしで利用できるのが特徴です。
NFT取引では、まずはネイティブトークンのバイナンスコイン(BNB)が利用される見込みです。ただ、将来的にはイーサリアム(ETH)やトロン(TRX)、Wax、Flow(FLOW)などのブロックチェーンにも対応した取引が可能になることが示唆されています。
バイナンスNFTで取り扱うものとは
具体的にはどのようなものが取引されるのでしょうか。バイナンスNFTは、「プレミアムイベント」と「取引マーケット」の主に2つの市場から構成されます。
バイナンスが最初に発表したのは「プレミアムイベント」で、英国の人気歌手のルイス・キャパルディ氏などの名が挙げられたように、世界的に影響力のある著名人の作品が取引されます。プレミアムイベントでは、落札額の90%がNFTを発行するアーティストに、10%がバイナンスに分配される仕組みとなっています。
「取引マーケット」では一般ユーザーがクリエイターとなり、低コストで独自のNFT作品を発行できます。NFT発行者は永続的にロイヤルティ料を受け取ることができ、落札額の1%がバイナンスに分配される仕組みです。
バイナンスは6月7日、世界中のアーティストやクリエイターを紹介する「100 Creators」プログラムを開始することを発表しました。このプログラムは取引マーケットの一環として実施し、日本からはVRアーティストのせきぐちあいみ氏が選出されています。
他にも、次のようなアーティスト・クリエイターが名を連ねています。
クリエイターの知名度の高さが特徴の「プレミアムイベント」と、ローカルの才能に溢れたクリエイターが集まる「取引マーケット」の両方に注目が集まっています。
イノベーティブ・クリエーター・プログラム
バイナンスNFTローンチを記念して「イノベーティブ・クリエーター・プログラム」を開始することもバイナンスは公表しています。2021年5月20日〜5月31日にアーティストやクリエイターに参加を呼びかけました。
このプログラムには、次のような特典があります。
・バイナンスNFTのローンチ後1カ月間、作品を独占的に出品できる。これにより、多くのNFT愛好家やコレクターに作品を見てもらう機会を増やせる
・落札額の1%がバイナンスに配分され、そのほかの99%はアーティストに配分される。その後、永続的に1%のロイヤルティ料が支払われる
・数百万人の視聴者がいるバイナンスの公式ソーシャルメディアチャンネルで、作品を紹介してもらえるチャンスがある
まとめ
世界最大の仮想通貨取引所であるバイナンスの影響力もあり、バイナンスNFTには世界中からNFT愛好家やアーティスト、クリエイターが集まることが予想されます。また、バイナンスのアカウントを持っていれば、追加のセットアップなしにシームレスに使用できる点も特徴といえるでしょう。NFT作品を提供するアーティストが次々と発表されているバイナンスNFTの今後の動向に注目です!
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