急速に注目が集まるNFT(非代替性トークン)ですが、NFTの関連仮想通貨についてご存知ですか? 今回は、100種類以上あるNFT関連銘柄でも、特に投資にオススメな5つを厳選。購入できる国内・海外の取引所についてもご紹介します。
NFTの関連仮想通貨って何?
NFTとは、英語のNon-Fungible Token(非代替性トークン)を略した言葉です。ビットコインなどにも利用されるブロックチェーン技術を応用して、デジタルアイテムのアート作品やゲーム、漫画、その他収集品に改ざんできないデジタル署名をつけて「一点もの」の暗号資産に変える仕組みのことです。
NFTの関連仮想通貨とは、NFTをつくるブロックチェーン上の基軸通貨のことです。NFT関連銘柄とも呼ばれます。NFT商品は、マーケットプレイスと呼ばれる取引場で、ビットコインやイーサリアムなどの指定された暗号通貨でも売買できます。しかし、ビットコインやイーサリアムはNFTを決済するためだけに利用される通貨で、NFTの関連仮想通貨とはみなされません。
その数、なんと100種類以上!
では、一体どんなNFTの関連仮想通貨があるのでしょうか。CoinGeckoは、仮想通貨のチャートと価格、時価総額ランキングが確認できるサイトです。ここでは世界中の400以上の取引所の6000種類以上の暗号資産のデータを追跡しているのでチェックしてみましょう。NFT関連仮想通貨の数は、なんと100種類以上です。
CoinGeckoによると、上位100種類のNFT時価総額は、160億ドル以上、24時間の取引高は、約28億ドル弱にも上ります。 そして、NFT関連の仮想通貨上位20位のランキングは、以下です。
(※価格や順位はすべてCoinGecko上の6月23日執筆時現在のデータ)
オススメしたいNFT関連銘柄はズバリこの5つ。
数あるNFT関連銘柄から投資対象として最適なものとして、何を選べば良いのでしょうか。基準になるのが、時価総額(業績や投資家の期待が反映された会社の価値を表す指標)です。
株式投資では、時価総額が大きいほど、会社の価値が高いと判断できます。NFT関連銘柄に関しても同様に、なるべくリスクを抑えて投資するために、時価総額が高いものに絞って選んでいきましょう。
CoinGeckoによると時価総額上位5銘柄は以下となります(6月23日執筆時現在)。
1位 シータ
2位 テゾス
3位 チリーズ
4位 エンジン
5位 ディセントラランド
では、それぞれの銘柄について詳しく見ていきましょう。
シータ
通貨(トークン)名 シータ(THETA)
ティッカーシンボル・単位 THETA
現在の価格 6.89ドル
時価総額ランキング 1位
公式サイト https://www.thetatoken.org
購入できる主な取引所
国内取引所:無し
海外取引所:Biance、Huobi Global、KuCoin、Bithumb等
シータは2018年に公開された仮想通貨であり、ブロックチェーンを活用した動画配信ネットワークの構築を目指したプロジェクトです。シータでは、ユーザーが動画コンテンツを同時に視聴し、同じコンテンツを視聴している他のユーザーに動画を中継することで、トークンによる報酬を得るなどができます。
ブロックチェーンを活用してプラットフォームを分散化し、利用する多くのユーザーにサーバーを維持してもらうことで高品質な動画を提供します。これはシェアリングエコノミーの発想で、貢献したユーザーにはトークンや仮想通貨の報酬を支払い、関係性が成り立っています。
シータプロジェクトのアドバイザーにはYouTubeの共同創設者であり、元最高責任者のSteve Chen(スティーブ・チェン)氏が参加しています。今後、4K、8K、VRなどの高画質映像が一般化することに先立ち、共有経済という仕組みも相まり、将来性が高いNFT銘柄です。
シータは、国内で購入することは出来ません。バイナンス(Binance)などのシータを取扱っている海外取引所で直接購入するか、コインチェックなどの国内取引所からバイナンスへ入金する必要があります。
テゾス
通貨(トークン)名 テゾス(Tezos)
ティッカーシンボル・単位 XTZ
現在の価格 2.68ドル
時価総額ランキング 2位
公式サイト https://tezos.com
購入できる主な取引所
国内取引所:コインチェック、bitFlyer、GMOコイン
海外取引所:Binance、Huobi Global、KuCoin、Coinbase Exchange等
テゾスは、スマートコントラクト(ブロックチェーン上で契約を自動的に実行する仕組み)やDapps(分散型アプリケーション)の開発・利用に適した性能を持つブロックチェーンプラットフォームおよび仮想通貨です。独自の技術を活用し、社会的・政治的・経済的なイノベーションを世界規模で推進することを目標としています。
Tezosは、2014年にスタート。創業者は、金融大手のゴールドマンサックスやモルガンスタンレー出身のArthur Breitman(アーサー・ブレイトマン)氏と、コンサル大手アクセンチュア出身の肩書を持つKathleen Breitman(キャスリーン・ブライトマン)夫妻です。
ユニークな点は、ネットワークを互換性のない 2 つの異なるブロックチェーンにフォークさせることなく自身をアップグレードできる自己改訂機能を備えている点です。
この機能によって、コミュニティ内での意見対立で開発者のコミュニティが分裂するといった事態が発生せず、安定した運営を行うことができます。
テゾスは2017年にICOを実施した際に、2億3200万ドルを調達したプロジェクトです。その高い資金調達力からも期待度の高さがわかります。2019年7月には規制の厳しい米コインベースにも上場。同年11月には、米国ユーザーに対し、ステーキングサービス(仮想通貨(暗号資産)を保有しながらインカムゲインを得るサービス)の提供を発表しています(※)。
チリーズ
通貨(トークン)名 チリース(Chiliz)
ティッカーシンボル・単位 CHZ
現在の価格 0.244201ドル
時価総額ランキング 3位
公式サイト https://www.chiliz.com
購入できる主な取引所
国内取引所:コインチェック
海外取引所:Binance、Chiliz Exchanze、Huobi Global、KuCoin等
チリースは、海外サッカーなどのスポーツクラブとそのファンをつなぐプロジェクトと、そのプロジェクトで用いられる基軸通貨の名称です。
2019年末にアプリの「Socios.com」を立ち上げ、ファントークンを製造しました。具体的な事例では、ファンがスペインのサッカークラブチーム、FCバルセロナが発行するファントークンを保有すると、ブロックチェーン上で投票することができる、ホームスタジアムのロッカールームを飾るアートワークを決める投票権が与えられました。ほかにもファントークンでは、特別優待が受けられたり、公式グッズを入手できたりといった特典が得られます。
チリースは、「Socios.com」から普通にネットショッピングするように、クレジットカードやデビッドカードで購入できます。各取引所に口座開設をする必要がないので、その点は、非常に簡単です。
ヨーロッパサッカーを中心に展開していたチリースですが、2021年3月2日に、最高経営責任者のAlexandre Dreyfus(アレクザンドル・ドレイフス)氏が、5000万ドルを投入し、アメリカ進出すると発表しました(※)どのスポーツリーグと提携するのかなど、具体的な点はまだ発表されていませんが、さらなる市場拡大が期待されます。
エンジン(エンジンコイン)
通貨(トークン)名 エンジンコイン(Enjin Coin)
ティッカーシンボル・単位 ENJ
現在の価格 1.03ドル
時価総額ランキング 4位
公式サイト https://enjin.io
購入できる主な取引所
国内取引所:コインチェック、GMOコイン
海外取引所:Binance、Bithumb、Coinbase Exchange、KuCoin等
エンジンコインは、2009年創業のシンガポールの企業「Enjin」が運営するNFT関連銘柄です。エンジンの共同創業者は、Maxim Blagov(マキシム・ブラゴヴ)氏とWitek Radomski(ウィテック・ラドンスキ)氏で、エンジンコインは2017年に誕生。イーサリアムベースのトークンであり、オンラインゲームのプラットフォームのEnjin Platformで利用できる仮想通貨です。
Enjinのプラットフォームには数十万のコミュニティがあり、オリジナルのプラットフォームには2,000万人以上のユーザーがいます。
また、2030年までにカーボンニュートラルなNFTを実現するための5段階の計画を発表しており、より環境に配慮した設計になっていることもEnjinの強みの一つです。
エンジンコインは、ゲームアイテムの売買だけでなく、ゲームをプレイしながら稼げる魅力があります。この仕組みにより、単なるNFT取引に止まらず、利用者の継続率を高める工夫がされています。
Enjinはまた、「パラトークン」と呼ばれる新しいクロスチェーントークンの規格を開発しています。これにより、あらゆるブロックチェーンのファンジブルトークンまたはノンファンジブルトークンをEfinityネットワーク上に移動させ、その後Polkadotのエコシステム全体で使用することが可能になります。パラトークンは、Enjinが2017年に開拓したERC-1155 NFT規格を発展させたもので、その後、Microsoft、Nike、OpenSeaなどの企業に採用されています(※)。
ディセントラランド
通貨(トークン)名 ディセントラランド(Decentraland)
ティッカーシンボル・単位 MANA
現在の価格 0.480898ドル
時価総額ランキング 5位
公式サイト https://decentraland.org
購入できる主な取引所
国内取引所:なし
海外取引所:Binance、Huobi Global、Bithumb、Coinbase Exchange等
ディセントラランドは、イーサリアムブロックチェーン上で起動する、VR(仮想現実)空間のプラットフォームです。Estenban Ordano(エステバン・オルダノ)氏とAri Meilich(アリ・メイリチ)氏が創設し、2017年に販売されたプロジェクトであり、そこで使用できる通貨のことです。
ディセントラランドでは、「LAND(ランド)」と呼ばれるバーチャル上の仮想土地を買って所有権を持つことで、自分のランド上でゲームするだけでなく、ソフトウェア開発キットを使ってアイテムやコンテンツをつくって収益化することもできます。所有するランドは自由に管理・開発でき、所有者の創作活動を後押しできる点も魅力です。
ランド上のデジタル資産はすべて、イーサリアム上で管理されています。ディセントラランドを国内で購入することは出来ません。バイナンス(Binance)などのディセントラランドを取扱っている海外取引所で購入するか、コインチェックなどの国内取引所からディセントラランドへ入金する必要があります。
NFTの関連仮想通貨が買える取引所
国内取引所:コインチェック(Coincheck)
国内取引所の「コインチェック」は、マネックスグループ(東証一部上場)のグループ会社で、堅牢なセキュリティ体制を構築しています。国内最大級の16種類の仮想通貨(ビットコイン・リップル等)を安心して購入できます。スマホで本人確認書類を提出し、20歳以上75歳未満の日本国内在住者なら誰でも口座を開設できます。アプリ(国内最大級の274万DL)から簡単に購入できて、仮想通貨初心者の方にオススメ。土日含めた24時間サポート体制もあり、安心してスタートすることができます。
海外取引所:バイナンス(Binance)
海外取引所として一番にあげたいのは、世界最大級の海外取引所でユーザー数は1000万人を超える「バイナンス」です。取扱通貨数は200種類以上とたいへん豊富です。国内取引所では取扱いが無い、THETAやディセントラランドなどの珍しい銘柄も購入できます。日本語にも対応しており、本人確認なしで取引を開始できるので手軽に始めることができるのも魅力です。
まとめ
100種類以上ある中でも、特に投資にオススメなNFT関連銘柄を5つ厳選いたしました。投資や資産運用を戦略的に行いたい方、NFTや暗号資産など、ブロックチェーン技術にご興味のある方は当社に是非ご連絡ください。