2021年に注目のNFTおよびDeFiプロジェクトをご紹介!

2021年に注目のNFTおよびDeFiプロジェクトをご紹介!

ブロックチェーンにより唯一性が保証される「NFT(非代替トークン)」や、ブロックチェーン上に構築された金融アプリケーション「DeFi」の仕組みを活用した多くのプロジェクトが誕生しています。そこで今回は、2021年に注目のNFTおよびDeFiプロジェクトをご紹介します。

注目NFTプロジェクト

2021年に注目のNFTプロジェクトとして、「Meebits」「RTFKT」「MetaKey」「CRYPTO&」
「JumpNet」が挙げられます。

Meebits

Meebits(ミービッツ)は、最も人気のあるNFTプロジェクトの一つである「CryptoPunks」を手掛けたLarva Labs社が公開した最新プロジェクトです。CryptoPunksでは、宇宙人のピクセルアートが4,200ETH(約8億円)、9体のピクセルアートが1,700万ドル(約18.5億円)で取引された実績があり、Meebitsでも今後高値で取引されるのではないかと考えられています。Meebitsでは、2万点もの3Dキャラクターがイーサリアムのブロックチェーンで取引できます。

Larva Labs社は2021年5月、Meebitsの3Dキャラクターをダッチ(競り下げ方式)オークションで配布しました。このオークションにより、Meebitsを生成して購入するのに支払う金額はイーサリアムの取引手数料(通称GAS代)のみになると予想されていましたが、実際は2.49ETH(当時のレートで約94万円)が支払われました。比較的高値であるにもかからず、オークション開始からわずか2時間で2,000体が売れ、その後2万体が完売したということです。

RTFKT

RTFKT(アーティファクト)は、NFTに特化したデジタルファッションブランドです。デジタルスニーカーのほか、ジャケットやトイの制作を手掛けています。実際の靴が売買される既存のスニーカー市場は、限定スニーカーやコラボ商品などが一度も履かずに転売されているという実態がありました。

そこでRTFKTでは、実際の靴に紐づくデジタルスニーカーを出品。デジタルスニーカーであれば、ブロックチェーン上のトークンを移動させることで、実際の靴を移動させることなく取引できるという仕組みです。現在は、デジタル上でスニーカーを装飾したり、現実世界でARフィルターを使って試着したり、実際の靴が欲しい場合は購入できます。

MetaKey

MetaKey(メタキー)はアクセスカードや会員証のような機能を持ったNFTで、第一弾として500枚、第二弾として750枚が取引されました。MetaKeyを保有していることで次のようなメリットがあるとされています。

・DecentralandやThe Sandbox、Cryptovoxelsなどの複数のメタバース内の専用スペースへの入場権
・メタバース内での特別アイテムの獲得
・特別なDiscordチャンネル(チャットベースのコミュニティ)への参加

メタバースと呼ばれる仮想空間上では、土地(LAND)を購入し、オリジナルのアイテムやゲームを作成できます。これまでも仮想空間で楽しめるゲームはありましたが、DecentralandをはじめとするメタバースではアイテムなどがNFTであることが多く、マーケットプレイスでNFTを売買できるのが特徴です。

CRYPTO&

CRYPTO&は、NFT作品の企画・制作だけでなく、NFT市場へのディレクションやプロデュースなど、市場に関わるあらゆる活動を行うプロジェクトです。音楽や動画、チケットやクラウドファンディングなど、幅広いジャンルでの活用が期待されるNFTの可能性を最大限に追求することを目的として発足しました。

CRYPTO&の第一弾として、写真家/キュレーターであるMunetaka Tokuyama氏が手掛けたNFT作品の写真展が2021年4月に開催されました。NFTのモデルには、現実世界とSNSの両方で活躍するダンサーチーム「CYBERJAPAN DANCERS」を起用。実際の写真に紐づくNFT作品の写真展は日本で初めての試みだとされており、大きな反響を呼んでいます。

注目DeFiプロジェクト

注目のDeFiプロジェクトとして、「統合銀行」「Radix」「Centrifuge」「Nexus Mutual」「MahaDAO」が挙げられます。

統合銀行

中央アメリカの国エルサルバドルの議会は2021年6月、世界で初めてビットコインを法定通貨として認める法案を可決しました。これに対して中米の5カ国によって設立された銀行「中米経済統合銀行」の総裁であるダンテ・モッシ氏は、エルサルバドルにおけるビットコインの法定通貨化に向けて技術的支援を行う意向を表明しました。

ビットコインが法定通貨となれば、海外からの送金コストの低下など、国民に多くの好機をもたらすとダンテ・モッシ氏は考えているようです。世界初のビットコイン法定通貨化に向けた取り組みということもあり、他国からも期待が寄せられています。

Radix

イーサリアムが抱えるスケーラビリティ(拡張性)の問題に対処するため、PoW(プルーフオブワーク)からPoS(プルーフオブステーク)のコンセンサスに基づくマルチチェーンネットワークに切り替える準備をイーサリアムは進めています。しかし、技術的課題もあり、2022年までに切り替えが完了しない可能性が示唆されています。

こうした課題を解決するためにローンチされたのが、DeFi専用レイヤー1プロトコルのRadix(ラディックス)です。スマートコントラクトやPowに依存せずに、増加するDeFi分野の需要を満たす分散型ファイナンスプロトコルの構築が進められています。Cerberusと呼ばれる拡張性のあるコンセンサスプロトコルで構成されているRadixは、さまざまなdAppが相互運用を継続できる環境を提供します。

Centrifuge

Centrifuge(セントリフュージ)は、現実世界の金融資産のトークン化を実現したDeFi融資プラットフォームです。このプラットフォームでは、Centrifugeが提供するプロトコル「Tinlake」が借り手の承認や資産の引受、金利および資金源の管理などを管理しています。Tinlakeを介してNFT化した資産をERC-20トークンに変換することで、資金調達ができる仕組みです。

借り手はNFT化できる請求書や不動産などのビジネスドキュメントを担保に資金を調達し、貸し手は低リスクかつ高利回りで短期投資ができるという特徴があります。これまでには対応できなかった多様な資産を取り扱えるようになり、今後のDeFi融資の普及につながると期待されています。

Nexus Mutual

Nexus Mutual(ネクサス・ミューチュアル)は、イーサリアムブロックチェーン上に構築された分散型保険プラットフォームです。これまでにも分散型保険プラットフォームの開発が進められてきましたが、ハッキング被害が課題となっていました。Nexus Mutualでは、このようなスマートコントラクトのリスクへの補償を提供しています。

2020年12月に発表されたNexus Mutual初となる保険プロダクト「custody cover」では、中央集権型取引所や、投資家に代わって有価証券の保管・管理を行う金融機関であるカストディアンを利用するユーザーを対象としています。具体的には、次のいずれかの条件を満たした場合に補償を受けられます。

・カストディアンがハッキング被害に遭い、自身の資金を10%以上失った場合

・カストディアンからの出金が90日以上停止した場合

MahaDAO

仮想通貨MahaDAO(マハダオ)は、ARTHコインと、ガバナンスおよびユーティリティトークンのMAHAから構成されます。

ARTHコインは分散型アルゴリズム通貨で、インフレなどにより大幅に影響を受ける可能性を最小限に抑えられます。MAHAは、ARTHコインの完全な分散化に役立っています。ARTHの取引にかかる平均時間は3秒未満と高速であり、GAS代が無料で利用できる点も特徴です。

まとめ

ここ数年で多くのNFTプロジェクトが誕生しましたが、2021年に注目のNFTプロジェクトを見てみると、これまで取引されることの多かったデジタルアートだけでなく、あらゆるアイテムが取引されていることがわかります。DeFiプロジェクトでは、スケーラビリティ(拡張性)や利用時のリスクなどの課題を解決・考慮したプロジェクトが増えてきています。新型コロナウイルスの影響もありヴァーチャルとリアルの境界が薄れつつある現代において、NFTおよびDeFiプロジェクトはさらに増加していくでしょう。

NFTや暗号資産など、ブロックチェーン技術にご興味のある方は当社に是非ご連絡ください。

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