ガス代無料とウェブサイトのシンプルさが魅力!新Enjinマーケットプレイス

ガス代無料とウェブサイトのシンプルさが魅力!新Enjinマーケットプレイス

NFT(非代替性トークン)の人気の高まりとともに増加しているNFTマーケットプレイス。そんななか、「新しいEnjinマーケットプレイス」が誕生しました。今回は、Enjinマーケットプレイスの特徴について解説していきます。

新Enjinマーケットプレイスとは

「新Enjinマーケットプレイス」とは、「Enjinマーケットプレイス」をアップデートしたもので、2020年12月に発表されました。そもそも「Enjinマーケットプレイス」とは、仮想通貨「エンジンコイン(ENJ)」を発行しているシンガポールの企業「Enjin」が2019年にローンチしたマーケットプレイスです。ローンチ以降、4万5,000人ものユーザーに利用され、60万点以上のアイテムが取引されてきました。その後、2020年12月に発表されたのが「新Enjinマーケットプレイス」です。

新Enjinマーケットプレイスでは、エンジンコインでNFTを購入でき、自分で発行もできます。NFTとは、ビットコインなどの暗号通貨と同じ、ブロックチェーン技術を利用した暗号資産を指します。暗号通貨と違い、NFTとして発行されるのはオリジナルのトークンです。NFTはそれぞれのトークンが唯一無二なので、たとえば「A」と「B」のトークンを置き換えることはできません。

新EnjinマーケットプレイスはブロックチェーンJumpNetに対応しています。JumpNetは、Enjinが4月21日に発表した新たなブロックチェーンです。クリエイターが取引手数料(通称ガス代)無料でNFTを発行して大量配布できる点が特徴で、マイクロソフトや世界最大の仮想通貨取引所BINANCE(バイナンス)、中国産大取引所の一つであるOKEx、日本の人気VTuberなど、50以上の企業やゲーム、NFTプロジェクトに活用されています。エンジンコインは国内の暗号資産取引所でも取り扱いがあるため、比較的参加しやすいといえるでしょう。

シンプルで使いやすい、既存マーケットとの違い

「新Enjinマーケットプレイス」と「既存Enjinマーケットプレイス」の大きな違いは、デザインのシンプルさと使いやすさです。新Enjinマーケットプレイスでは、Enjinのプロダクトチームと技術チームが一からユーザーインターフェースを再構築し、デザインを刷新しました。ウェブサイトのメインメニューは「プロジェクト」「マーケットプレイス」「データ」の3つに分類されています。

「プロジェクト」には、Enjinが開発した340以上(2021年7月時点)のブロックチェーンプロジェクトが掲載されています。ブロックチェーンプロジェクトは、Multiverseなどのゲームアイテムコレクションから、「The Six Dragons」「Age of Rust」などのゲーム、Microsoftの「Azure Heroes」のような開発者向け報酬プログラム、バイナンスが作成したNFTコレクションまでさまざまです。

既存Enjinマーケットプレイスは直感的に操作できない部分もあり、「もっとシンプルにしてほしい」というユーザーからの意見が特に多かったようです。その意見を取り入れ、スムーズで適応性の高いユーザーエクスペリエンスを提供するべく、Javascriptフレームワークの「Vue.js」を採用しました。マーケットプレイスの再構築により、ブロックチェーン資産の検索やフィルタリングが簡単にできるようになっています。

各ブロックチェーン資産のページには、「プロパティ」が表示されるようになりました。プロパティでは、資産の希少性やアイテムタイプなどの情報をより深く知ることができます。

EnjinマーケットプレイスAPIでできること

新Enjinマーケットプレイスと同時に、「EnjinマーケットプレイスAPI」の提供も発表されました。現在リリースされているのはクローズドベータ版で、アクションアドベンチャーRPGゲーム「Lost Relics」や戦略ゲーム「Forest Knight」などのEnjin公式アダプターが利用を開始しました。EnjinマーケットプレイスAPIにより、Enjinマーケットプレイスとゲーム・アプリをシームレスに連携し、ゲーム開発者が独自マーケットプレイスを簡単に作れるようになります。

Kovanネットワーク

新Enjinマーケットプレイスでは、Kovanネットワークを採用しました。KovanネットワークとはNFT作成のテストができるテストネットのことで、イーサリアムのテストネットとして、「Ropsten」「Kovan」「Rinkeby」の3つがあります。Kovanネットワークでは、NFTを作成する前に、テストネットで流通しているトークンであるEthereum (KETH)とEnjin Coin (KENJ)をもらえるのが特徴です。

まとめ

Enjinは、NFTの活用が誰でも簡単にできるようにするためのエコシステムを開発しています。今回ご紹介した新Enjinマーケットプレイスだけでなく、これまでに、NFTを簡単に発行できる「Enjinプラットフォーム」、NFTや仮想通貨を管理する「Enjinウォレット」、QRコードを用いたNFTの配布が可能な「Enjinビーム」といったさまざまな製品を展開してきました。こうしたエコシステムの開発が、今後のNFT市場を支えていくことになるかもしれません。

NFTや暗号資産など、ブロックチェーン技術にご興味のある方は当社に是非ご連絡ください。

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