韓国NFTアートにはどんなものが? Korbitが韓国初のNFTマーケットプレイスを開設!

韓国NFTアートにはどんなものが? Korbitが韓国初のNFTマーケットプレイスを開設!

韓国人シンガーのSE7ENが久々の新曲をNFT発売すると発表し、Mari KimのNFTアートは約6600万円で落札。世界で広がるNFT人気を受け、韓国大手暗号通貨取引所KorbitがついにNFTマーケットプレイスを開設!Korbitって?日本人は利用できるの?気になるギモンにお答えし、人気韓国NFTアートもご紹介!

暗号通貨取引所 KorbitがNFTマーケットプレイスを開設!

韓国ヘラルド(The Korean Herald)の報道によると、2021年5月31日、韓国4大暗号通貨取引所のひとつKorbit(コルビット)がNFTマーケットプレイスを開設しました。

同社オ・セジンCEOは、「韓国のNFT市場は、世界に比べて発展途上の段階であり、このプラットフォームは、ブロックチェーンとアート、ビジュアルメディア、ゲームなどさまざまな分野との相乗効果を生み出すために役立つだろう」と述べています。

では、Korbitとはどんな会社なのか、日本人は利用できるのか。気になるギモンについて見ていきましょう。

Korbit(コルビット)とは?

Korbit(コルビット)は、2013年に開設された韓国4大暗号通貨取引所のひとつです。当初は、Softbank、Pantera、Tim Draper、DCGなどが投資し 2017年に韓国のゲーム大手NEXON(ネクソン)の親会社であるNXC社が買収しました。同社は人気Kpopアーティストやセレブが暮らすことでも有名な、ソウル市江南地区の中心にあります()。

日本人は利用できる?

ではKorbitのサービスを日本人は利用できるのでしょうか? 結論からいうと、韓国に住む日本人は利用できます。

Korbitの口座開設に必要なSMS認証には韓国の携帯電話会社の利用が必要になります。また、韓国の銀行に口座を開設することも必要です()。また、ホームページ上の情報も韓国語がわからないと内容がわからない点が多いです。そこで、日本に住む日本人の利用は正直難しいと言うのが現状です(2021年7月18日執筆時現在)。

合わせて読みたい:これを読めば、今日からNFTをカンタンに売買できる!「Coincheck NFT(β版)」で取引を日本語でスムーズに完了させる方法。

とはいえ、韓国初のマーケットプレイスとはどのようなものか、また韓国人アーティストの人気NFTアートの傾向を把握しておくことは、今後のNFT売買・投資の参考になります。そこで、解説していきます。

マーケットプレイスではイーサリアムを使用

KorbitのNFTマーケットプレイスにおけるすべての取引は、ビットコインに次いで時価総額が世界第2位の暗号通貨イーサリアムを介して行われます。

同社サイトでは、NFTの作成者や所有者はデジタルコンテンツを販売することができ、購入希望者はそのNFTに入札することができます。

NFT市場を実際にチェックすると、若手韓国人アーティストたちの作品とともに、世界最大手のNFTマーケットプレイスOpenSeaでも大人気のBored Ape Yacht Clubの目玉が飛び出したサルのNFTアートなども転売されていました。

Korbit HPより

NFT市場でも活躍する韓国人アーティストたち。

では、NFT市場で人気の韓国人アーティストの作品とは一体どのようなものがあるのでしょうか。世界的に有名な2作品を見ていきます。

Pica Projectが2021年3月17日に開始した韓国初のNFTアートオークションでは、韓国人アーティストMari Kim(マリ・キム)氏の作品「Missing and Found (2021) – 10 seconds animated artwork」が288イーサリアム(当時の価格で約60万ドル相当、日本円で約6,600万円)で落札されました。

Mari Kim「Missing and Found (2021) – 10 seconds animated artwork /Pica Project出品

オークションは、クリエイター向けの分散型デジタルコンテンツエコシステムであるPiction Networkが開発。Pica Projectが共同運営する分散型NFT(Non-Fungible Token)プラットフォームのDeFine Artのウェブサイト上で行われました。

当初、開始価格が5,000万ウォンだったこの作品ですが、最終的には11倍以上の値がついて288ETHで落札されました。

2020年にソウルのGana Art Centerにて1億5,000万ウォンで落札された彼女の「Tree of Life (2019)」の4倍の価格となり、Mari Kim氏の作品としては最高価格です。

「20〜30代の若いコレクターは、アートは所有して楽しむだけでなく、アートのことを金銭的な利益を得られる特別なものだと考えているようです」と、Pica Project CEOのSong Ja-Ho(ソン・ジャホ)氏は述べています()。

韓国のアーティストのNFT作品が数億ウォンで落札されたことは、深い意味を持ち、国内外のアートシーンで大きな反響を呼んでいます。

もうひとつ代表的な韓国人アーティストのNFTとして挙げられるのは、世界的な韓国人現代芸術家、Nam June Paik(ナム・ジュン・パイク)氏のビデオ作品「Global Groove」です。こちらは、クリスティーズのオンラインオークションに出品されており、推定価格は10万ドルから20万ドルです。

CHRISTIE’S HPより

まとめ

世界的なNFTブームを受けて、韓国4大暗号通貨取引所のひとつであるKorbitがNFTマーケットプレイスを開設しました。Korbitは、韓国ゲーム開発会社ネクソンの持ち株会社NXC社が所有する大手取引所です。残念ながら日本在住である日本人は利用できませんが、こちらで韓国NFTアートの人気動向をチェックするというのも手です。今回はまた、世界的に有名な韓国人アーティストKim Mari氏とNam June Paik 氏のNFTアートを2作品取り上げました。

韓国初のマーケットプレイスとはどのようなものか、また韓国人アーティストの人気NFTアートの傾向を把握しておくことも、今後のNFT売買・投資の参考になるでしょう。

今後もこちらでは、NFT関連の役立つ情報をお届けしていきます。NFTや暗号資産など、ブロックチェーン技術にご興味のある方は当社に是非ご連絡ください。

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