【ブランド×NFT】アディダス、ナイキ、多くのブランドが続々NFTへ参入。大手メーカーがNFTに参入する意味とは

【ブランド×NFT】アディダス、ナイキ、多くのブランドが続々NFTへ参入。大手メーカーがNFTに参入する意味とは

(この記事は2021年12月に作成されました。)

2021年はNFT元年となり、NFTに参入するメーカーも増えています。

11月には人気NFTアートコレクションである「BAYC」とアディダスがコラボした商品を出すことを発表し、12月にはNFTアート集団の「RTFTK」をナイキが買収発表をしました。

このように、実際の大手メーカーもNFTに参入していきており、メタバース上で実際のブランドを使用できるようになりそうです。

今回は、アディダスの発表したBAYCコラボのNFT、ナイキが買収したRTFTKを中心に紹介していきながら、今後のブランド×NFTの方向性について解説していきます。

アディダスオリジナルが3社合同のNFT「In to the Metaverse(イントゥザメタバース)」を発表

アディダスオリジナルが“ボード エイプ ヨット クラブ(Bored Ape Yacht Club)、ジーマネー (gmoney)、パンクス コミック(PUNKS Comic)の3社と共同開発したNFTコレクションを12月19日にリリースしました。

https://twitter.com/adidasoriginals/status/1471909577658675204

購入者はアディダスのロゴも入っている、オリジナルのNFTを所有でき、またメタバースNFTゲームの「The sand box」でもこのNFTを使用できる。

3万個販売されたが、現在このNFTは完売しており、売り上げは約2,300万ドル、日本円では約26億円を超えている。

当プロジェクトのメンバーでもあるエリカ・スニード=ワイクス(Erika Sneyd-Wykes)は

マネタイズの目的よりもコミュニティ形成についてを知るためと語っているように、NFTが持つコミュニティ形成の可能性についてをより重視しているようです。

NFT×コミュニティについての記事はこちらをご覧ください ↓

ナイキもNFTへ参入。「RTFTK」を買収しNFTをリリース予定

ナイキは12月にNFTを使って、NFTを使ったアートやスニーカーを制作しているスタートアップNFT集団のRTFTK(アーティファクトという)を買収したことを発表しました。

ナイキの社長兼CEOのジョン・ドナホー(John Donahoe)は以下のように述べている。

「我々は、本物のブランドを持った、非常に才能のあるクリエイターチームを買収した。我々が目指すのは、RTFKTブランドに投資することで彼らの革新的でクリエイティブなコミュニティーに貢献し、成長させ、ナイキのデジタルへの進出と可能性を拡張することだ」

https://news.nike.com/news/nike-acquires-rtfkt

RTFTKは2020年に3人で結成されたNFTアート集団であり、日本のクリエイター村上隆氏と共同開発した「CloneX」を発表しています。

ナイキは2019年に「イーサリアムのブロックチェーン技術を用いてスニーカーをトークン化する技術」の特許を取得しています。

また、2021年9月には人気のゲームプラットフォーム「Roblox」に『NIKELAND』と呼ばれるメタバース空間を開設していています。

今後、メタバース上でナイキのコラボNFTがリリースされたりすると考えられナイキはNFTブランドの中心になっていきそうです。

その他のNFTを使ったブランド(ヴィトン、グッチ)

そのほかにも実際のブランドがデジタル上でも価値を持つNFTを使った「デジタルブランド」を発表しています。

ルイ・ヴィトンのNFTゲーム 「LOUIS THE GAME」

2021年8月4日、NFTアート作品を扱ったブロックチェーンゲーム「LOUIS THE GAME」をリリースしています。

創業者ルイの生誕200年を記念したプロジェクト「LOUIS 200」の一環として、ブロックチェーン技術を活用したゲームアプリです。

6つの各ステージにはキャンドルがあり、キャンドルを収集することでNFTアートの抽選権が獲得できるようです。

ゲーム内には30のNFT作品が用意されています・

詳細な記事はこちらかどうぞ ↓

グッチはデジタル作品をオークションに出品

イギリスのNFTアートオークション「PROOF OF SOVEREIGNTY」に、同ブランド初のNFTアート作品を出品しています。

最新のコレクションアニメーションをNFT化したもので収益はCOVIDへの取り組みしている団体に寄付されています。

作品では同コレクションで表現した、長い冬の後には必ず花々が咲き、春の芽吹きが訪れるというメッセージを体現しています。

NFTへ参入するメーカーやブランドは今後増えるのか

今後、NFTへと参入していく大手メーカーやブランドは増えていきそうです。

その理由としては、

・メタバースなどのデジタル上でも好きなブランドを持ちたい人がいる

・価値のあるNFTを持っていることがその人自身のバリューに繋がる

・投資の一環として有名なブランドをNFTを所有して二次販売したい

・メーカーもNFTのコミュニティ形成への関心がある

このような理由があると考えられます。今後も益々、各メーカーやブランドがNFTへと参入することが増えそうで、それにつれて一般のNFTに関心が少ない人々がNFT商品を普通に購入していき普及していくことに繋がりそうですね。

さわかぜ

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