(この記事は2022年01月05日に作成しました。)
2021年にはNFTゲームの「アクシーインフィニティ」がNFTでの売り上げトップを樹立しました。2022年も引き続きNFTゲームの躍進は続きそうです。
前回は2022年に注目したいNFTゲームに焦点を当てて記事を書きました。今回はゲーム以外のNFTでどのようなジャンルのNFTが注目されていくかを予想した「NFTコレクション編」となります。
限定音源のNFT化、チケット、グッズなど音楽NFT
昨年度末、作曲家の坂本龍一氏が自身の音源をNFT化しました。小室哲哉氏も同様に音源をNFT化しています。
海外では様々なアーティストがすでに自身のグループのNFTコレクションを発行しています。
自身の音源やコレクションをNFT化することでアーティストやファンにとってメリットが多くあります。
・世界でも一意な音源を手に入れることができる
・限定チケットやグッズを手に入れられる
・所持していることでステータスとなる
・アーティストの直接的な収益となる
このような多くのメリットにより、今年は音源をNFT化する音楽アーティストが増えると考えられます。
音源がネット上で簡単に手に入れることができる現代、こうしたバリューはNFT化することで大いにあると考えます。
また、ファンクラブのよりも深いコミュニティ形成のツールにもなり得るため、新たな音楽の形としてNFTは可能性を秘めています。
音楽×NFTについての詳しい記事はこちらをご覧ください。↓
スポーツNFTで根強いファンを獲得
昨年度のNFT売り上げランキングで
NBAの実際のショートフィルムをNFT化した「NBA SHOT」は5位
サッカーのトレーディングカードでカードゲームをできるNFTゲーム「sorare」は15位
と好調な売り上げを継続させています。
このように、スポーツに焦点を当ててNFTしたサービスは根強いファンがついており安定した売り上げを出していまし。
「西武ライオンズ」の「LIONS COLLECTION(ライオンズコレクション)」
日本国内では「プロ野球」が昔から人気の種目となっています。国内においては「西武ライオンズ」が2021年09月に「LIONS COLLECTION(ライオンズコレクション)」を販売しています。
国内のプロ野球では初の試みであり、4種類のNFTには選手のサインが入っているなどファンにとっては貴重なものとなっています。
サッカーのJリーグは公認のNFTゲームを計画
2021年8月、ブロックチェーン型スポーツゲームでJリーグとライセンス契約を締結しました。Jリーグと提携することで、本ゲームにはJ1・J2リーグ所属の全42クラブ800名以上の選手が実名実写で登場します。
ユーザーはクラブのオーナー兼監督となり、自分自身のクラブチームを作成してリーグ優勝を目指すというシミュレーションゲームです。ゲーム内で育成した選手カードはNFT化され、専用のプラットフォームを介して売買を行えます。
国内のスポーツ系NFTは数としては少ないものの、ファンが選手やチームと深くつながるための一つの手段にもなりますし、スポーツファンとってもプライム感の強いスポーツ系のNFTは2022年盛り上がりを見せそうです。
漫画、アニメのNFT作品は非常に注目されそう
日本といえば、アニメ、漫画大国ともいえます。世界的にもファンは数多くいます。
そうした作品のキャラクターがNFT化するとしたらそれは非常に注目を集めそうです。
クリプトパンクのキャラが登場するPUNKCOMIC
海外では、最古のNFTといわれている、クリプトパンクのNFTが多く流通しています。
このクリプトパンクの特定のキャラを使った漫画として PUNKCOMIC が発売されました。
第二部では「BYAC(退屈した類人猿)」のキャラクターも登場し、人気となっています。
このように、漫画をNFT化する動きはすでにあるため、日本においても同様の動きがありそうです。
「東映ロボットアニメ」NFTトレーディングカードを販売
ロボットアニメは昔から人気のジャンルのアニメでした。そんなロボットアニメのNFT化が国内でも始まっています。
【「東映ロボットアニメ」NFTトレーディングカード概要】
■販売時期:2021年12月16日(木)10:00〜2021年12月31日(金)23:59
■販売価格:1パック 3,500円(税込3,850円)(1パックNFTトレーディングカード5枚入り)
■販売数:10パターン x 各300パック = 合計3,000パック
※ランダムではなくパックの内容は開示する形で販売致します。
■販売所:https://nftstudioshop.myshopify.com/https://www.tv-asahi.co.jp/toei_tc/
■参加作品:
超電磁ロボ コン・バトラーV
超電磁マシーン ボルテスV
闘将ダイモス
宇宙大帝ゴッドシグマ
ビデオ戦士レザリオン
未来ロボ ダルタニアス
アニメや漫画の人気コンテンツのNFT化に期待
日本のアニメや漫画には多くのファンがいるため、NFT販売されるならそれは世界的にも非常に注目され、多くが二次販売されるでしょう。
人気のクリエイターが出すNFTは多くの売り上げを出しています。アーティストの村上龍氏とNFTアート集団「RTFKT」がコラボして販売した「CloneX」は昨年度に$207,394,105の取引量となりました。
このことから、日本の人気クリエイターや人気キャラクターのNFT化があれば多くの取引が生まれることでしょう。
漫画やアニメも音楽と同じようにインターネットで手に入れることができてしまう昨今、NFTによってまた別の価値を生み出すかもしれません。
世界的に人気のある機動戦士ガンダム、ポケモン、ワンピース、攻殻機動隊などがNFT化して販売されることになるかもしれません。
2022年に注目したいNFTコレクションまとめ
・音楽系のNFT(音源やアーティストとの交流権、限定ライブ)
希少価値のある音源やファンとの新たな架け橋となる。
・スポーツ系NFT
根強いファンを取り込める。継続した収益化が見込める。
・漫画、アニメの作品やキャラクターのNFT化
世界的に日本の漫画、アニメは非常に人気である。こちらも根強いファンが多い。
NFTゲーム以外に焦点を当てるとこのあたりが今年広がりそうなNFTとして注目されそうです。NFT化すること自体のハードルが高いというのもありそうですが、今年のNFTシーンがどのようになるのか楽しみですね。
さわかぜ