「The Sandbox(ザ・サンドボックス)」は、NFT(Non-Fungible Token、非代替性トークン)やメタバース(仮想空間)を利用したブロックチェーンゲーム。企業との提携により多数のIPが参入するなど、盛り上がりを見せています。
そんなThe Sandboxの特徴の一つが、仮想空間内にある土地を売買できる点。この記事では、The Sandboxが人気の理由や、実際に土地の売買をすることで儲けが出るのかなどを解説します。
The Sandboxが人気の理由は?
The Sandboxでは、プレイヤーは土地(LAND)を購入し、LANDで新たなゲームやジオラマをつくることができます。つくったゲームなどを販売することで、仮想通貨のSANDを稼げます。また、LANDでつくった施設を人に貸して不動産収入を得ることも可能です。もちろん、ほかのプレイヤーがつくった土地で遊んだり、探索したりして楽しむこともできます。
The Sandboxが人気を集めている理由の一つが、遊ぶだけではなく稼げること。どれだけ時間をかけてゲームを楽しんだとしても、これまではゲームで遊びながら稼ぐことは一般的ではありませんでした。これに対してThe Sandboxでは、時間をかけてつくったデータに資産価値がつき、この特性が多くのプレイヤーを惹きつけたとされているのです。
また、これまでに次のような大手企業がThe Sandboxに出資してきました。
- スクウェア・エニックス
- アニモカ・ブランズ(NFTゲーム開発企業)
- Vision Fund 2(ソフトバンクグループ)
たとえばVision Fund 2は、100億円(9,300万ドル)を出資。これまでに数々の企業が出資したことで、「期待されているゲーム」といったプラスのイメージがついたことも人気が出た理由と考えられています。
企業との提携により多数のIPが参入
The Sandboxは企業と提携し、多数のIPが参入していることでも注目を集めています。最近の事例を挙げると、フランスの大手ゲーム開発企業Ubisoft(ユービーアイソフト)が、The Sandboxと戦略的パートナーシップを締結したことが2月8日に報じられました。このパートナーシップにより、UbisoftのゲームIP「ラビッツ(Rabbids)」がThe Sandboxで利用できるようになりました。
ラビッツの事例だけでなく、The Sandboxは現在、「アディダス(Adidas)」「ウォーキング・デッド(The Walking Dead)」「スヌープ・ドッグ(Snoop Dogg)」をはじめとする200以上ものIPとパートナーシップを締結しています。
The Sandboxの新しいステーキングメカニズム
The Sandboxは新しいステーキングメカニズムも導入しています。その特徴は、次のとおりです。
- mSANDトークンを直接ステークできるようになった
- イーサリアムブロックチェーン向けのレイヤー2スケーリングソリューション「Polygon(ポリゴン)」にブリッジすることで誰でも利用できる
- バイコノミーを利用することで取引手数料(通称:ガス代)がかからない
- 正式導入に伴い、最初の4週間は1週間あたり50万mSANDの報酬が与えられる
- mSANDの収益は週1回請求できる
- 2022年2月11日に正式に導入された
ここからは、実際にステーキングする方法を見ていきましょう。
SANDからPolygonへのブリッジ方法
まずはThe Sandboxの該当ページ(https://sandbox.game/en/me/profile)に移動し、ブリッジウィジェットを開きます。
ウォレットのIDでサインインします。
Polygonにブリッジする量を選択します。
トランザクションを確認し、10〜20分ほど待つと、PolygonにmSANDが届きます。
mSANDのステーキングの方法
The Sandboxの該当ページ(https://www.sandbox.game/en/me/defi/)にアクセスすると、mSANDのステーキングが最初に表示されます。
ステーキングを承認することで、署名するためのトランザクションが開かれます。ガス代がかからない設定になっていれば、このトランザクションはバイコノミ―を通じて行われます。
承認されると「入金」のオプションが表示されるので、それをクリックすると、入金パネルにアクセスできます。
入金したい金額を入力してボタンをクリックし、トランザクションにサインします。ここでも、ガス代がかからない設定になっていれば、バイコノミーを経由しての取引となります。
収益の獲得方法
該当ページ(https://sandbox.game/en/me/defi)で請求ボタンをクリックし、トランザクションにサインするだけです。
ただ、請求は1週間に1回しかできないので、1回請求した後はタイマーが表示されます。
The Sandboxによると、今後より多くのステーキングメカニズムが利用可能になるとのことです。
LANDの取引は儲かるのか
LANDを取引すると儲かるのかを探るべく、ここでは実際にLANDが取引された事例をご紹介します。The Sandboxは、米著名ラッパーSnoop Doggとコラボし、LANDを販売することを発表しました。販売対象となった多数のLANDのうち、Snoop Doggが所有する区画「Snoopverse ESTATE」に隣接する3つのLANDは、OpenSeaにてオークション形式で販売されました。
3つのうちの1つは、P-Apeというコレクターによって落札され、落札価格は約70,903SAND。日本円に換算するとなんと約5,000万円に相当するとのことです。そのほかの2つのLANDも、それぞれ3,800万円と4,600万円という高値で落札されたといいます。
まとめ
The Sandboxでは、ゲームで遊びながら稼げるだけでなく、大手企業が出資したことでも期待が寄せられ人気が出たと考えられています。実際にThe Sandbox内のLANDは、日本円で5,000万円ほどで取引された事例もあり、その額の大きさにも注目が集まっています。
今後もこちらでは、NFT関連の役立つ情報をお届けしていきます。NFTや暗号資産など、ブロックチェーン技術にご興味のある方は当社に是非ご連絡ください。