NFTはこれまで、アートや音楽、ファッションなどのさまざまな分野で活用されてきましたが、最近では街づくりに活用される事例も増えてきています。この記事では、街づくりにおいてNFTがどのような役割を果たすのか、実際の事例を交えて解説します。
NFTで生活を豊かにする方法
NFTで生活を豊かにする方法の一つとして注目を集めているのが、NFTを活用した街づくりです。NFTを活用した街づくりの進め方は、企業や地域によってさまざまですが、どのプロジェクトにおいてもNFTの収益を地域に還元し、そこに暮らす人たちの生活を豊かにできるような仕組みが取り入れられています。
NFTの収益だけで街を作れるのか？
NFTの収益だけで街を作ることはできるのでしょうか。ここでは、実際にNFTの収益をもとに街づくりをしている2つのプロジェクトをご紹介します。
Open Town（オープンタウン）
「Open Town（オープンタウン）」は、Web3（分散型インターネットと呼ばれる次世代のインターネット）の技術を活用し、世界各国で自律的なまちづくりを実現するために、資金と応援者を持続的に集めるWeb3型クラウドファンディングサービスです。
オープンタウンを運営しているのは、株式会社奇兵隊です。同社は、世界中の境界をなくし、不可能を可能にすることをウェブサービスで実現するグローバル企業です。オープンタウンでは、デジタルアートとしてNFTを世界に向けて販売し、その売上をもとにして、街づくりを推進できる仕組みとなっています。
2022年2月からウガンダのカルング村で第一弾のオープンタウンプロジェクトを開始し、NFTアートの売上収益をもとに、街づくりを実施しています。
9月には、オープンタウンプロジェクトの第二弾として、インドネシアのロンボク島にて「Lombok Kidz NFT（ロンボク・キッズ・エヌエフティー）」プロジェクトを開始したことを発表しました。同プロジェクトでは、「Lombok Kidz NFT」1st Series: Communication（「ロンボク・キッズ・エヌエフティー」ファーストシリーズ：コミュニケーション）の売上収益で、地域の活性化を目的とするコミュニティスペースを建設するとのことです。「Lombok Kidz NFT」は、10月26日よりLombok Kidz NFT公式サイトで販売が開始されました。
NEO KYOTO NFT ARTs
「NEO KYOTO NFT ARTs」は、京都の街を盛り上げるためにスタートした、NFTを使った街づくりプロジェクトです。京都市内の学生が未来の京都をイメージしたNFTアートを作り、グローバルに展開することを目指しています。
具体的には、7月から10月までの3ヵ月間でNFTを作り、オンラインのグローバルプラットフォームで販売するとしています。これにより、京都の魅力や可能性などを世界中の人に伝え、将来の訪問や街の活性化につなげたい考えです。
Web3は新しい生活を実現するための手段になりえるか
Web3やNFTが新しい生活を実現するための手段になるためには、Web3を基軸としたDAO（自律分散型組織）をうまく活用できるかどうかが鍵になります。DAOとは、中央管理者が存在せず、ブロックチェーン上で世界中の人が協力して管理・運営される組織のことです。
街づくりにおいて、NFTを販売するだけでなく、NFTを購入した人が参加できるDAOを用意することで、参加者同士が街づくりのアイデアを出し合ったり新しいプロジェクトを始めたりと良い循環が生まれることが期待されます。
盛り上がるDAOの設立
実際に最近は、DAOの設立が盛り上がりを見せています。ZOZOの創業者で株式会社スタートトゥデイの前澤友作代表取締役は5月、DAOの設立をTwitterで呼びかけました。
まとめ
デジタルアートを中心に、音楽やファッションなどさまざまな分野での活用されているNFTですが、NFTを生活を豊かにするために活用する動きが強まってきています。街づくりをはじめとし、NFTで社会を良くしていく動きは、今後も加速していくかもしれません。
今後もこちらでは、NFT関連の役立つ情報をお届けしていきます。NFTや暗号資産など、ブロックチェーン技術にご興味のある方は当社に是非ご連絡ください。
