バイナンススマートチェーン上の注目NFTプロジェクト4選

バイナンススマートチェーン上の注目NFTプロジェクト4選

これまでに多くのNFT(Non-Fungible Token:非代替トークン)が取引されており、そのほとんどはイーサリアム上で行われていました。しかし、高速取引と低い手数料を強みとするバイナンススマートチェーン(BSC)におけるNFT取引の需要が高まっており、この1年程でさまざまなプロジェクトが実施されています。

そこで今回は、バイナンススマートチェーンの概念と注目のNFTプロジェクトをご紹介します。

バイナンススマートチェーンとは?

バイナンススマートチェーン(BSC)とは、世界最大の仮想通貨(暗号資産)取引所バイナンスの独自ブロックチェーンのことを指します。BSCには主に次のような特徴があります。

・イーサリアム仮想マシン(EVM)と互換性がある
・スマートコントラクト(DApps)とバイナンスコイン(BNB)のステーキングが実装されている
・超高速取引ができるよう最適化されている

EVMと互換性があることから、イーサリアム上のプロジェクトを簡単にBSCへと移行できます。こうした特徴により、バイナンスが2019年にローンチした1つ目の独自ブロックチェーン「バイナンスチェーン」と比較して、より分散化されたエコシステムに改善できるとされています。

BSCは、バイナンスチェーンがオフラインになった場合でも稼働できる独立したブロックチェーンです。コンセンサスアルゴリズムには、DPoSとPoAを組み合わせたPoSAが使用されており、3秒以内のブロック承認時間を実現しました。

取引で使用できるウォレットは、MetaMaskやTrust Wallet 、バイナンスチェーンウォレット、Math Wallet、TokenPocket、Bitkeepなどさまざまです。BSCではイーサリアムのような高いガス代を支払う必要もないため、初心者の方でも比較的挑戦しやすいでしょう。

バイナンスNFTの注目プロジェクト

ここからは、バイナンススマートチェーン(BSC)上で注目すべきNFTプロジェクトを4つご紹介します。

1.ベーカリースワップ

ベーカリースワップは、自動マーケットメーカー(AMM)モデルを採用したBSC上の分散型取引所(DEX)です。取引には、国内仮想通貨取引所の口座とバイナンスの口座、BSCに対応した「Trust Wallet」や「MetaMask」などが必要になります。

出典:BakerySwap

AMMモデルを採用しているパンケーキスワップやユニスワップなどと同様に、取引をマッチングさせるための注文板はありません。その代わり、流動性供給により得られるFLIPトークンをさらにステークすることで、ベーカリースワップのネイティブトークンであるBAKEを入手できます。イーサリアム上のDEXとは異なり、バイナンスチェーンの規格であるBEP20をベースとした仮想通貨の取引ができるのが特徴です。

また、NFTベーカリーコンボの作成ができる点も特徴です。BAKEをロックすることでNFTを発行でき、ロック量に応じて異なるNFTコンボを作成できます。NFTコンボはいつでも解体でき、解体した場合は作成時にロックしたBAKEの90%が返ってくる仕組みです。

2.My Crypto Heroes

My Crypto Heroesは、歴史上のヒーロー(デジタルアイテム)と一緒にマイクリワールドの制覇を目指す日本初のブロックチェーンゲームで、取引にはMetamaskが使用できます。経験値とレアアイテムを得るためにダンジョンを探索し、ダンジョンではNFTが無料配布されることがあります。対戦を通してトッププレイヤーになることで、名誉とアイテムを手に入れられます。

出典:My Crypto Heroes

エコシステムは「農」「士」「工」「商」の4つに分類されます。

・農:クエストを通じてエクステンションNFTを採掘したり、アイテムやヒーローのレベルを上げられる
・士:希少性のあるエクステンションNFTと名誉を手に入れるために大会に出場できる
・工:アートエディット機能により、ユーザーオリジナルのヒーローをつくることができ、作成したアートはマーケットプレイスで売買できる
・商:ゲーム内外のマーケットプレイスでのNFT取引を通じてGUM(ゲーム内通貨)を稼げる

ヒーローはERC721トークン規格のNFTで、約200種類以上存在し、それぞれ決まった発行数以上が取引されることはありません。エクステンションと呼ばれるアイテムもヒーローと同様にERC721トークン規格のNFTで、クエストや大会を通じて獲得できます。

3.Binance Collectibles

Binance Collectiblesは、バイナンスとブロックチェーン企業のEnjinが提携して2019年末に実施したプロジェクトです。コレクターはバイナンスチームが作成した次のようなタスクを実行することで、NFTを獲得できました。

・先物取引所のBinance Futuresで取引する
・SNSで「#Binance Collectibles」のハッシュタグをつけて投稿する
・「2020年にバイナンスに望むこと」についてSNSで投稿する
・プロジェクト終了時にNFTを受け取れるウォレットを用意する

出典:Enjin

このプロジェクトでは何千ものNFTが取引され、バイナンスの知名度を一層高める機会になったとされています。

4.Decentraland

Decentralandは、イーサリアムブロックチェーンをベースとするVR空間プラットフォームです。このプラットフォーム内では、ERC-721トークンによって表される土地「LAND」を開発したり収益化したりできます。LANDは柔軟性に優れており、オーナーはどのようなコンテンツを配置したいかを選択できます。プラットフォーム内でサービスを受けたり商品を購入する際は、ERC-20トークンの一つであるMANAが必要となります。

出典:Decentraland

2015年に始まったこのプロジェクトは、2021年6月時点で日本の仮想通貨取引所では取り扱いがない状況です。そのため、購入にはビットコインなどの仮想通貨を購入し、海外の取引所へ送金する必要があります。

まとめ

NFTマーケットプレイスでは、デジタルアートやゲームアイテムだけでなく様々なものが取引され始めていますが、ブロックチェーン自体も多様化する動きを見せています。バイナンススマートチェーンは低い手数料と高速取引を特徴としており、今後ますます人気が高まると予想されます!

NFTや暗号資産など、ブロックチェーン技術にご興味のある方は当社に是非ご連絡ください。

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