オリジナルNFTアバターを生成できる「BALLERZ」、Flowチェーン上にローンチ

オリジナルNFTアバターを生成できる「BALLERZ」、Flowチェーン上にローンチ

数多くのNFTゲームを展開するDapperLabs社が開発したブロックチェーン「Flow」上に2021年11月、オリジナルNFTアバターを生成できるサービス「BALLERZ」がローンチされました。この記事では、BALLERZの特徴や、DapperLabs社がこれまでに開発してきたNFTゲーム、日本国内におけるNFTアバターの活用事例などをご紹介します。

オリジナルNFTアバターを作れる「BALLERZ」

BALLERZは、バスケットボール選手をモチーフとしたNFTアバターを生成できるサービス。各アバターのルックスはそれぞれ異なり、42種類のチームユニフォームに個別の背番号がついていることで、5億通り以上の組み合わせの中から上限1万のアバターが生成されるとのことです。

BALLERZで生成されるNFT(出典:Flow

生成されたNFTにはシュートやダンク、ディフェンスなどのメタデータが付与されており、2022年からはNFTアバターを使って、対人戦のゲームや他のバスケゲームとの連携もできるようになる予定です。

BALLERZで生成されたNFTアバターは、Gaiaマーケットプレイス上で購入可能。GaiaマーケットプレイスではDapperウォレットが統合されており、購入するにはDapperウォレットが必要になります。

Dapper Labsの代表的なサービスをご紹介

数多くのサービスを展開してきたDapper Labs社。その中でも代表的なサービスとして、ユーザー数10万を誇るブロックチェーンゲーム「CryptoKitties(クリプトキティーズ)」や、トレーディングカードゲーム「NBA Top Shot」が挙げられます。それぞれどのようなサービスなのか、ご紹介します。

CryptoKitties

CryptoKittiesは、イーサリアムのブロックチェーン技術を利用してつくられたNFTゲームで、NFTゲームの代表格として知られています。

CryptoKitties公式サイト

CryptoKittiesは、猫を交配・売買して自分だけの猫を集めるという育成・収集型のゲーム。ゴールが定められているわけではなく、シンプルな内容となっているため、普段ゲームをプレイしない人でも気軽に楽しめると言われています。

NBA Top Shot

NBA Top Shotは、NBA選手の試合でのプレーのハイライトをNFTとして所有できるデジタルトレーディングカードサービス。世界で最も人気のあるNFTコレクションゲームの一つです。

NBA Top Shot公式サイト

NBA Top Shotでは、独自のイベントやキャンペーンを実施しているほか、これまでにプロバスケットボール選手のレブロン・ジェームズ氏がスラムダンクを決めるハイライトが20万8,000ドル(約2,300万円)の高値で落札されるなど、話題を呼んでいます。

アバターとメタバース

日本国内では「NFTアバター」と、インターネット上に存在する経済圏を持った仮想空間である「メタバース」を掛け合わせたプラットフォームの開発が進められています。アバターとメタバースを組み合わせることで、どのような可能性が広がるのかを見ていきましょう。

メタバースでは自身のアバターで活動

このプラットフォームを開発したのは、ブロックチェーン技術の専門企業であるコンセンサス・ベイス株式会社。2021年9月、ブロックチェーンを活用したメタバースにおける3Dアバターに特化したプラットフォーム「AvatarSystem(仮)」のクローズドベータ版を発表しました。

AvatarSystemのクローズドベータ版(出典:コンセンサス・ベイス株式会社

メタバースでは、自分自身の分身を3Dモデル化した3Dアバターを使って活動できます。同社は今後、3Dデータを活用してNFTを発行したい企業や、3Dアバターを自社メタバースで表示させたい企業に対し、「AvatarSystem(仮)」のクローズドなサイトを提供するとのことです。

アバターデータの売買もNFTなら可能か?

AvatarSystemでは、アバターデータをNFTとして発行することで、アバターの売買も可能になっています。また、生成されるNFTアバターは、さまざまなプラットフォームで相互利用が可能です。

この特徴を生かして、VR/ARやゲーム、SNS、マーケット、ウォレットなどの異なるアプリケーションや異なるブロックチェーンをまたいでNFTの世界をつなげることで「トークンエコシステム」を構築。これにより、3DアバターのNFTに経済的価値を創造し、メタバース上で独自の経済圏を築くことを促すとしています。

クリエイター支援にもなるNFT

AvatarSystemのようなNFTアバターを生成できるプラットフォームが存在することで、クリエイター支援にもなると考えられています。

NFTアバターの保有者や著作権の情報をブロックチェーンで管理すると、クリエイターの権利を保護することや、NFTアバターを制作したクリエイターが2次流通市場において一定の収益分配を受けることが可能となるからです。

まとめ

数多くのNFTゲームを展開してきたDapperLabs社は今回、オリジナルNFTアバターを生成できるサービス「BALLERZ」をローンチしました。生成にとどまらず、アバターを使ってゲームのプレイもできるようになる予定です。

日本国内でも、NFTアバターとメタバースを組み合わせたプラットフォームが誕生しました。アバターを生成するだけでなく、売買して複数のブロックチェーン上をまたいで利用したり、売買によってクリエイターが収益を得られたりする仕組みが確立されつつあり、NFTアバターの可能性が示唆されている事例と言えるでしょう。

今後もこちらでは、NFT関連の役立つ情報をお届けしていきます。NFTや暗号資産など、ブロックチェーン技術にご興味のある方は当社に是非ご連絡ください。

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