ブロックチェーン上でNFTなどのトークンを作成する際、通常はプログラミング言語を用いる必要があります。しかし、プログラミング言語を用いずにNFTを作成する方法も登場しています。この記事では、NFTを簡単に作成する方法を紹介するので、NFT事業への参画に興味がある方はぜひ参考にしてください。
NFTを簡単に作る方法とは？
NFTを簡単に作る方法として、次の2つが挙げられます。
- NFT発行サービスの活用
- フレームワークを活用
それぞれについて、詳しく解説していきます。
NFT発行サービスの活用
NFT発行サービスを使えば、プログラミング言語を用いることなく、NFTを簡単に発行できます。
NFT発行サービスの例として挙げられるのが、独自コントラクトNFT発行サービス「NFT&Co.」です。「NFT&Co.」は、NFT事業として選択するNFTの種類や機能の相談から発行、管理まで一括で依頼できるサービスです。
このサービスを使えば、以下のようなNFTを、独自コントラクトで発行・販売することが可能になります。
- ジェネラティブNFT：様々なパーツを組み合わせ可能な自動生成NFT
- SBT(ソウルバウンドトークン)：譲渡不可なNFT
- ダイナミック NFT：時間と共に変化するNFT
- Upgradable NFT：アルゴリズムなどをアップデート可能なNFT
このほかにも豊富な種類のNFTに対応しているため、新規でNFT事業に参画する人にとって最適な形で、NFT発行・販売を簡単に行えるのが特徴です。
フレームワークを活用
NFT発行サービスのほかに、フレームワークを活用することでもNFTを簡単に作れます。
たとえば、プログラミング言語を用いずNFTを作れるツール「thirdweb」は、Web3アプリケーションの開発をスムーズかつ簡単に行えるフレームワークを提供しています。
NFTを作成する際、通常は特殊なプログラミング言語を用いて、スマートコントラクトと呼ばれるプログラムを開発・展開する必要があります。スマートコントラクトとは、特定のプログラミング言語でコーディングされたルールに従い、ブロックチェーン上のトランザクション（取引）が自動的に実行されるプログラムです。
しかし、thirdwebで提供されているフレームワークを使えば、特殊なプログラミング言語を用いなくてもスマートコントラクトを開発・展開できます。ほかのツールと組み合わせて使うことで、NFTのミントサイトを短時間で作ることも可能です。
NFTを扱うための開発言語は？
NFTを作成するためにスマートコントラクトを開発・展開する際、通常は特殊なプログラミング言語を用いるとご紹介しましたが、ここでは具体的にどのような開発言語が用いられるのかを解説します。
Solidity
Solidity（ソリディティ）は、イーサリアム上のスマートコントラクトを開発するためだけに作成された言語です。プログラミング言語「C++」をベースとしながら、「Python」「JavaScript」を参考にして作られていて、特にJavaScriptに似た文法となっています。
Solidityは「Truffle」というフレームワークを提供していて、すでに多くの開発現場で使用されています。Truffleは、スマートコントラクトのコンパイル（コンピュータプログラムを解析し、コンピュータが直接実行可能な形式のプログラムに変換すること）・テスト・デプロイ（プログラムをユーザーが使用できる状態にすること）を自動化する機能を持っています。
Vyper
Vyper（バイパー）は、プログラミング言語「Python」に似た言語です。まだ実績が浅く、Solidityに比べると使用される頻度は多くありません。現段階では、NFT開発で使われるプログラミング言語は、ほとんどSolidityであるとされています。
上記2つの言語は特殊であるため、ほかの言語と比べると扱える人が少ない状況です。プログラミング未経験者が0から習得し、これらの言語を使ってNFTを作成するのは容易ではないでしょう。
ノーコード開発は難易度は高い？
こうしたプログラミング言語の問題を解決する方法として注目されているのが、ノーコード開発です。
ノーコード開発は、ソースコードを記述せずにプログラムを組める開発手法のことで、プログラミング言語を用いた開発と比べると難易度は低いとされています。テンプレート活用やドラッグ＆ドロップによってシステムを構築できるのが特徴です。
ノーコード開発は、Webサイト制作をはじめとするさまざまな用途に活用されてきましたが、これまでは複雑なアプリ開発などには不向きとされていました。ただ、近年ではノーコード開発も進化しており、より高度な開発ができるようになってきています。
まとめ
NFT発行サービスやフレームワークを活用することで、プログラミング言語を用いなくてもNFTを簡単に作ることができます。複雑なアプリ開発などには不向きとされてきたノーコード開発は、最近では進化を遂げており、新規でNFT事業に参画する人にとってのハードルはさらに低くなっていくでしょう。
今後もこちらでは、NFT関連の役立つ情報をお届けしていきます。NFTや暗号資産など、ブロックチェーン技術にご興味のある方は当社に是非ご連絡ください。
