個人投資家集団Wallstreetbets(ウォールストリートベット)とは何か【ゲームストップ事件】

個人投資家集団Wallstreetbets(ウォールストリートベット)とは何か【ゲームストップ事件】

皆さん、「Wallstreetbets」という言葉をご存じでしょうか。

ゲームストップ事件というニュースでこの言葉を目にした方もいらっしゃるかもしれません。

今回は、「Wallstreetbets」とは何かを始めて目にする方でもわかるように記事を記載していきます。

Wallstreetbets(ウォールストリートベット)とは何か

一言で説明すると、「Wallstreetbets」とは、個人投資家たちのコミュニティの一つです。

2005年より運営されているアメリカのインターネット巨大掲示板であるラディット(raddit)においてのカテゴリー(サブラディット)のひとつにこの『Wallstreetbets』は存在しています。

このradditは日本の2ちゃんねるのように匿名性がなく個人情報の登録が必要なものの、アクティブユーザは5000万人以上と言われる米最大規模の掲示板です。

様々なカテゴリーに別れており、その中に『r/Wallstreetbets』というスレッドが存在しています。

このコミュニティは情報交換をしているのがメインなのですが、

「個人投資家に力を与え、機関投資家に対抗すること」

を目的として2012年に設立されたコミュニティです。

このスレッドへの通知登録は2021年10月時点で1000万人以上です。

2021年1月時点では200万人だったということでその影響力は日に日に肥大化しています。

r/Wallstreetbetsのスレッド内では、常に投資について頻繁にやり取りがされています。

この巨大なコミュニティは、アメリカの株式や仮想通貨などの投資に大きな影響力を持っていると考えられており、実際に、ゲームストップ株の事件によって世間に認知されるようになりました。

こういった背景によって、近年特に注目されています。

ゲームストップ株ような、SNSや特定のコミュニティによって意図的に高騰するような株はミーム銘柄などと言われます。

個人投資家にも大きな影響を与えたロビンフッド

より詳しく背景を紐解いていくと、株式取引をより簡単にするロビンフッドや、DiscordなどのSNS関連ツールの台頭が関わっていることがわかります。

ロビンフッドとは、株式取引のツールであり、

特に、株式取引が無料でできるアプリが若者の間で人気となっています。

資産や情報を持たない個人投資家に大きな影響を与えました。

これまでは、機関投資家たちにより意図的な株式操作によって損をしていた個人投資家たちでしたが、よりオープンにradditやDiscordなどのSNSを使って対抗する手段を得てきました。

こうした、ロビンフッドを使って取引を行う若者をロビンフッダーといいます。

個人投資家にとっては今や一つの指針ともなっている、ウォールストリートベッツですがその過激ともいえる相場操作によって問題化しました。

このロビンフッダー達はSNS内コミュニティを使って激しい情報戦を行ってます。

そして、起こったのがゲームストップ株の問題です。

ゲームストップ株騒動について

ゲームストップはアメリカのゲーム小売企業です。

そのゲームストップの株が、ロビンフッダー、ウォールストリートベッツを利用している人のターゲットとなりました。

その理由としては、多くの機関投資家たちのカラ売りの対象となっていたためです。

個人投資家たちはこのゲームストップ株を使って、機関投資家たちに一泡吹かせようと団結しました。

ロビンフッドを使って、ウォールストリートベッツを利用している多くの個人投資家たちは一斉にゲームストップ株を買います。

そして、その作戦は一時的ですが成功しました。

18.8米ドル程度だった株1カ月足らずの間に株価が25倍以上に上昇し、カラ売りをしていたヘッジファンドは大きな損失を出します。

そうして、一部の個人投資家はゲームストップ株にて大きな利益を獲得しました。

しかし、その後事態を重く見たロビンフッド側の運営は個人投資家の取引を一時的に停止。

問題は徐々に落ち着くことになります。

SNSの使った集団による情報操作

今回のゲームストップ株問題のようなことは、今後も起きるとされ、ウォールストリートベッツのような意図的な目的を持ったコミュニティは増えると予想されます。

特に、株式や仮想通貨は集団の影響を大きく受けます。

ゲームストップ株では、大きな資金を集めるヘッジファンドに対抗しようとする目的がありました。

今後もウォールストリートベッツを利用した情報合戦は行われていくでしょう。

WallStreetBets(ウォールストリートベッツ)が発行するNFT

また、このウォールストリートベッツのコミュニティほ2021年9月にNFTトークンを発行しました。

通称ダイヤモンドハンズNFTと呼ばれ、目的や発行理由は現時点で明らかになっていませんが、大きな影響力を持つコミュニティのNFTとして注目されていきそうです。

ダイヤモンドハンズNFTについての詳細な内容はこちらからどうぞ

さわかぜ

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