競走馬の所有権NFT『Maxima』、現実の資産をNFT化して稼げるプラットフォーム

競走馬の所有権NFT『Maxima』、現実の資産をNFT化して稼げるプラットフォーム

馬の所有権をNFT化して取引できるNFTマーケットプレイス「Maxima」が10月24日にローンチしました。この記事では、Maximaの特徴や、競走馬に出資できる別のサービス「DMMバヌーシー」との違いなどをご紹介します。

競走馬の所有権をNFT化

競走馬の所有権のNFTが取引されるMaximaは、NFTを活用した世界初のブロックチェーンベースの競走馬所有権取引所であるとのこと。NFTを発行する際に最もよく利用される規格「ERC-721」と、複数種類のトークンをまとめて扱うことに焦点を当てた規格「ERC-1155」により、競走馬をNFT化するようです。

(出典:Maxima公式サイト

Maximaでは、2022年初頭に最初のプレセールキャンペーンを開催する予定。プレセール終了後には、レースでの実績があり希少性の高い馬の所有権NFTが販売されるということです。

現実の資産だからお金を稼げる

デジタルデータのNFTなどを取引する既存のNFTマーケットプレイスとは異なり、Maximaは、現実世界の資産のNFTを販売して収益化できる仕組みになっています。現実世界の資産をトークン化することで、Maxima上の取引履歴などがすべてブロックチェーン上に記録され、ユーザーはこの取引履歴にいつでもアクセスできるので、価格の透明性も高まります。

DMMバヌーシーとの違い

Maximaと同様に競走馬に関連するサービスを提供しているのが、「DMMバヌーシー」です。DMMバヌーシーは、競走馬に出資できるサービス。出資の口数に応じて賞金などの分配を受け取れるのがサービスの大きな特徴です。

(出典:DMMバヌーシー公式サイト

DMMバヌーシーとMaximaにはどのような違いがあるのか、これら2つのサービスの特徴をさらに深堀りしながら見ていきましょう。

出資すると様々な特典が得られる「DMMバヌーシー」

DMMバヌーシーでは、オンラインで口座開設の申し込みを行い、競走馬に出資することになります。出資後は、次のような特典を得られるとのことです。

  • 抽選で競馬場馬主席への入場
  • 抽選で勝ち馬写真撮影(優勝時口取り式)への参加
  • 各種イベントへの参加
  • 所属馬の馬名提案
  • 競走馬の記念品プレゼント
  • ホースマンからの近況報告

競走馬のレースを馬主席で観戦したり、出資した競走馬が優勝した際に写真撮影に参加したりできます。DMMが主催するパーティーなどの各種イベントへの参加や、出資した競走馬の馬名の提案も可能です。さらに、競走馬関連の記念品をもらったり、騎手や調教師、牧場スタッフなどの普段面倒を見ているホースマンから近況報告を受けたりすることもできます。

取引履歴に誰でもアクセスできる「Maxima」

Maximaにおいて、競走馬の育成状況を確認できたり、競走馬がレースに勝つと報奨金が支払われたりする点は、DMMバヌーシーと共通しています。一方で、次のようなMaximaにしかない特徴も持ち合わせています。

  • 販売者、サービスプロバイダーに対する基本的な本人確認手続き(KYC)の実施
  • 競走馬馬主の所有権を証明でき、分割所有も可能
  • オーナーブリーダー、サービス提供者の新たな収益源になる

Maximaでは、現実世界に特定の競走馬がいることが確認され、販売者が本人確認手続きを実施した場合にのみ、NFT化が可能。競走馬の所有権を1ユーザーで保有することも、複数ユーザーで保有することもできます。

さらに、所有権を購入する側にだけ収益が還元されるのではなく、所有権が購入されるたびにオーナーブリーダーや販売者にロイヤリティが支払われる仕組みとなっています。この仕組があることで、サービス提供者にとって新たな収益源が生まれているのです。

Maximaによれば同プラットフォームは、経験豊富な競馬参加者や、ブロックチェーン・人工知能・ビッグデータ・先端技術の専門家チームによって構築。これにより、「世界の競走馬の取引と所有権をより簡単に、効率的に、透明性を高く、流動的に、そして誰もがアクセスできるようにすること」をミッションに掲げています。

まとめ

2021年第3四半期のNFTの売上高は107億ドル(約1兆2,000億円)に急増しましたが、同時に、あらゆるアート作品がNFT化されており、プロジェクトが多すぎてもはやトレンドについていけていないユーザーもいると言われています。

そんななかMaximaは、競走馬という現実世界に存在する資産のNFT化に着目。これにより、競走馬の所有権の証明や、取引履歴の記録など、従来の競走馬出資プラットフォームにはなかった機能も実現しています。Maximaは、現実世界の資産とNFTをうまくかけ合わせた事例と言えるでしょう。

今後もこちらでは、NFT関連の役立つ情報をお届けしていきます。NFTや暗号資産など、ブロックチェーン技術にご興味のある方は当社に是非ご連絡ください。

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