NFTとWeb3は同じもの?メタバースとの関係性についても解説!

NFTとWeb3は同じもの?メタバースとの関係性についても解説!

NFT(非代替性トークン)について語られるときに、「Web3(ウェブ3)」というキーワードが出てくることが多くなっています。Web3は、2021年後半から急速に注目を集めている新しいインターネットのあり方を表す概念です。

この記事では、Web3の定義や、NFTやメタバースとの関係性を解説します。

NFTで注目度が増したWeb3とは?

Two business business persons with virtual reality headsets in the office.

日本政府は6月7日の閣議で、デジタル社会実現のための重点計画改訂版を決定しました。重点計画改訂版には、Web3を推進するためにNFTの課題などを検討する方針が明記されています。

NFTで注目度が増したWeb3(Web3.0)とは、Web1.0やWeb2.0に続く新しいインターネットのあり方です。そのため、Web1.0からの進化の流れを把握すると、Web3がどのようなものか理解しやすくなります。

Web1.0とは

Web1.0とは、インターネットが普及し始めた1990年代半ば~2000年代半ばに当たります。この時代には、誰でも情報を発信できるようになりました。しかし、情報の伝達が一方通行であるという特徴があります。たとえば、一部の発信者が作ったWebサイトを大多数の人が閲覧するだけで、閲覧者が何かアクションを起こすことはできませんでした。

Web2.0とは

Web2.0とは、現在私たちが利用しているWebのことです。Web1.0の時代には自分でWebサイトを開設する必要がありましたが、FacebookやTwitter、YouTubeなどのプラットフォームが誕生したことで、Webサイトを開設する知識がなくても情報発信ができるようになりました。

双方向のコミュニケーションができるようになったことも、Web1.0からの大きな変化です。たとえば、SNSの投稿に対して誰でも「いいね」やコメントで反応できるようになったことが挙げられます。

しかし、Web2.0では問題点も指摘されています。プラットフォームが誕生したことで、個人の情報はプラットフォームを運営する企業が管理することになります。そのため、プラットーフォームにより情報が操作される可能性があります。また、プラットフォームのサーバーがサイバー攻撃を受けるなどして不具合を起こせば、個人情報が漏洩したり、これまで投稿してきたコンテンツが消えてしまったりする可能性もあるのです。

Web3.0とは

Web3.0は次世代のWebの概念で、ブロックチェーン技術などを用いることで、データの分散管理が可能になるという特徴を持っています。

ブロックチェーン技術とは、インターネット上の取引履歴を記録する技術を指します。ブロックチェーン技術を基盤とするサービスでは、複数のユーザー間で取引履歴が共有されるため、データの改ざんや不正アクセスが行われた場合などに、問題がすぐに検出されます。

このブロックチェーン技術をWebでも活用することで、Web2.0が持つ、特定のプラットフォームを運営する企業が個人情報を握ることや、情報漏洩のリスクが減らせると考えられているのです。

NFT、メタバース、Web3すべて同じもの?

NFTとメタバース、Web3は同じものではなく、それぞれ異なる特徴を持っています。これら3つの特徴について解説します。

NFTについて解説

NFTとは、偽造ができない所有証明書付きのデジタルデータのことです。NFTは、ブロックチェーン上で発行・取引されます。これまでは、オンライン上の画像や動画、音声などのデジタルデータは無限にコピーできるため、物理的な商品のように価値を証明することが難しいとされていました。

こうした状況を変えたのがブロックチェーンです。ブロックチェーン上では、参加者相互の検証が入ることで、デジタルデータの改ざんが困難なので、デジタルデータに唯一無二性を持たせることが可能になります。

メタバースについて解説

メタバースとは、インターネット上に構成される3次元の仮想空間のことです。メタバースでは、自分の分身であるアバターが自由に移動できたり、土地を購入して建物を建設したりして楽しめます。

NFTとセットで語られることも多いメタバースですが、必ずしもメタバースがブロックチェーン上で動作するわけではありません。メタバースに存在するデジタルデータが、必ずNFTとして売買されるとも限りません。

ただ、実際にメタバースとNFTを融合させたサービスが存在しているのは事実です。ブロックチェーンゲーム「Decentraland(ディセントラランド)」では、デジタル空間上のアイテムや土地をNFTとして売買できる仕組みとなっています。

Web3について解説

Web3とは、ブロックチェーン技術を用いた非中央集権的なインターネットを指します。GoogleやAppleといった巨大企業による支配力が強い現代は、便利な一方で、特定の企業が個人情報を握ることによるプライバシーの問題や、サイバー攻撃による情報漏洩などのリスクがありました。

そのような課題をブロックチェーン技術により解決するといわれているのが、次世代インターネットであるWeb3です。

Web3とNFTの密接な関係性とは

非中央集権的なインターネットであるWeb3が浸透すると、現在のWeb2にメタバース空間が構築されているのと同じように、Web3上にもメタバース空間が構築されると考えられます。そしてこのメタバース空間がブロックチェーン上で動作したり、メタバース空間のアイテムや土地が本物であることを証明するためにNFTを活用したりするケースもあるでしょう。

このように、異なる特徴を持つWeb3、メタバース、NFTが融合したサービスが生まれることで、特定のプラットフォームに依存することなく、唯一無二のデジタルデータを安全に取引できるようになることが期待されているのです。

まとめ

Web1.0の時代からWeb2.0への移行がゆっくりと進んでいったのと同様に、Web2.0の時代からWeb3.0への移行もゆっくりと進んでいくかもしれません。Web3.0への移行が少しずつ進むことで、すでに浸透しつつあるNFTやメタバースと融合したサービスも誕生していくと考えられます。

今後もこちらでは、NFT関連の役立つ情報をお届けしていきます。NFTや暗号資産など、ブロックチェーン技術にご興味のある方は当社に是非ご連絡ください。

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